猫と暮らす
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原因の特定が難しい!? 猫の「特発性膀胱炎」の特徴を獣医師が解説
今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫の特発性膀胱炎とは?
「特発性膀胱炎とは、尿石や細菌によるものではなく、原因がはっきり特定できない膀胱炎のことです。ストレスが関係しているとされています。
膀胱炎になると頻尿、血尿、排尿困難、トイレ以外の場所でオシッコをしてしまうなどの症状が見られますが、特発性膀胱炎の場合は尿検査をしてもそれらの原因の特定が難しいです」
「特発性膀胱炎は、神経質な性格の猫や粘膜が弱い猫、また家の環境が猫に合っていないといった場合になりやすい傾向が見られます」
猫の特発性膀胱炎の治療は?
「状況によりますが、点滴、止血剤、抗生剤、サプリメントなどを使用します。症状は数日でおさまることが多いのですが、再発を繰り返します。
再発防止のために、膀胱粘膜の炎症を抑えたり、気持ちがリラックスできるような成分を含んだ療法食の使用も検討します。
それと同時に、家の環境整備が大切です。飲水量が少なすぎても炎症を起こしやすくなるので、飲水も促せるように配慮していきます」
特発性膀胱炎になりやすい猫への対策・予防策は?
「まずは、家の環境改善が必要です。具体的には…
- 食べること、寝ること、排泄することがストレスなくこなせているか
- 猫の五感を刺激しすぎるものはないか
- 猫が家でうっとり、のんびりした顔でリラックスできているか
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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