猫と暮らす
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遊び不足や不満が原因のことも!? 猫が飼い主に対して「体当たり」する心理
どのような気持ちで飼い主さんに体当たりをしてくるのか、ねこのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。
猫が飼い主さんに体当たりしてくるときの心理
「飼い主さんに対してあえて向かってきて体当たりをするときは、人をオモチャや獲物と捉えて遊んでいると考えられます。
猫は狩りをすることが仕事なので、オモチャは疑似の狩りを体験できるようなものになっています。とはいえ、家の中で自然に動く獲物のようなものは人だけなので、人の手や足などを狙うようになることは自然なことです」
猫が飼い主さんに体当たりしてきたときの対応は?
「猫が獲物を狙って捕獲した後は、噛んだり蹴ったりして仕留めます。人にも同様に狙って走った後に、噛んだり蹴ったりする可能性があります。
ケガをすることもありますので、人を狙わないようにオモチャを使って遊ぶように練習をしてください」
「たとえば、紐の先にオモチャがついたものや、手が隠れるほどのサイズのオモチャのぬいぐるみなどがよいでしょう。
人を狙うということは、日頃から遊びが不足していたり、満足していなかったり、暇であったりなどが要因のひとつです。
そのため…
- 遊ぶ時間を増やす
- 遊びの仕方を工夫する
- 自由に上り下りできるところを増やす
- 外が見られる場所をつくる
- 何が好きであるか探す
知育玩具やフードを利用しての遊びでも狩りの体験ができる
「また、知育玩具を使用したり、フードの与え方を工夫して遊びながら食べることも、狩りをして獲物を得る喜びに近い体験になります。
飼い主さんが一緒にオモチャで遊ぶ際も、獲物を得た感覚を与えるよう工夫してみてください。獲物であるオモチャをつかんで蹴ったり、噛むことを体験させ、そのあとにフードを近くに投げてやることで、『狩り→得る→食べられる』の流れを体験させることができます。
猫が狙いそうなときは前もって距離をとるようにして、飼い主さんがケガをしないようにしてください」
猫の噛み癖を予防する工夫も
「たとえば、日頃から室内で分厚い靴下や長靴を履いて防止することもひとつです。長靴の場合、噛み心地が気持ち悪いのでやめるようになることもあります。
愛猫に噛み癖がつかないよう、人の手や足で遊ばない習慣をつけて、危険のないようにしましょう」
噛んだり蹴ったりといった行動をする場合もあり、それが癖になってしまうと飼い主さんも困ってしまうので、オモチャで遊ばせる工夫をしましょう。また、ふだんから遊びの時間が足りているかなども見直してみてくださいね。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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