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目的なく歩き回る、昼夜逆転は要注意!? 「認知症」かもしれない猫に見られるサイン|獣医師解説

猫が認知症になると、ふだんの行動や反応に変化が見られ、それが大切なシグナルになっている場合も。

この記事では、認知症の可能性がある猫に見られるサインや、認知症になったときの対応について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

猫が認知症になったときに見られる変化

見つめる猫
Photo by Getty Images
猫が認知症になると、日常の行動にいくつか特徴的な変化が表れることがあります。具体的には、次のようなものが挙げられます。

・目的なく歩き回る(徘徊)
・トイレ以外で排泄してしまう
・昼夜逆転
・理由なく大きな声で過剰に鳴く

また、猫の性格の変化や、飼い主さんへの反応が変わるといった様子もサインのひとつです。

猫が認知症を発症しやすい年齢と特徴

まったりする猫
Photo by Getty Images
猫の認知症は、10才前後から見られ始めることが多いとされています。年齢以外に、なりやすい体質や特徴などは、特に知られていません。

愛猫の様子が「認知症かも?」と思えたときの対応

見つめる猫
Photo by Getty Images
愛猫に気になる行動が出てきたときは、これまでとの違いをメモしたり、動画で記録しておくと診察時の手がかりになります。

認知症のように見える症状でも、別の病気との鑑別が必要になりますので、早めの受診をおすすめいたします。

猫が認知症と診断された際の治療とケア

なでてもらう猫
Photo by Getty Images
猫が認知症だと診断されたら、状態を見ながら定期検診を受けることが大切です。日頃からできることとしては、環境調整と日常ケアが中心になります。

たとえば、

・階段や段差からの転落防止のために柵を設置する
・くつろげる場所を増やす
・トイレにスロープをつけて出入りしやすくする

といった工夫が有効です。

また、食事は高齢猫向けのフードに変更したり、サプリメントの導入を検討することもあります。かかりつけ獣医師に相談をしてみてください。

認知症の猫との向き合い方

なでてもらう猫
Photo by Getty Images
猫の認知症の症状には個体差があり、さまざまな症状が出る可能性があります。どの猫にも共通して言えるのは、できるだけ穏やかに、猫の生活の質(QOL)が保てるようサポートすることです。

愛猫に気になる症状が見られたら早めに動物病院を受診し、今後のケアについてかかりつけ獣医師と相談しながら、愛猫に合った暮らし方を整えていくとよいでしょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/柴田おまめ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
※記事の内容は2025年12月時点の情報です。
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