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明らかな症状が出ないことも。飼い主が気づきにくい猫の病気の例2つ

愛猫が体調が悪そうなときにはすぐに気づいて対応してあげたいですが、なかには見た目や行動の変化などが気づきにくい猫の病気もあるのだそうです。

飼い主さんが気づきにくい猫の病気の例について、ねこのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。

飼い主さんが気づきにくい猫の病気の例2つ

眠る猫
getty
——飼い主さんが気づきにくい猫の病気には、どのようなものがありますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫の見た目や行動では気づきにくい病気は、膵炎や変形性脊椎症などがあげられると思います。

膵炎はすい臓に炎症が起こる病気で、犬の膵炎は嘔吐や下痢などのわかりやすい激しい症状が認められますが、犬と違って猫の膵炎の一番多い症状は『活動性の低下』とされています。

猫も犬のように嘔吐や下痢をすることもありますが、活動性の低下だけだと、飼い主さんとしては気づきづらいと思います」
——変形性脊椎症とはどのような病気なのでしょうか?
獣医師:
変形性脊椎症は、背骨と背骨の間の骨が変形し、神経を圧迫する病気です。この病気の多くは高齢の猫で認められますが、症状がわかりづらいことでも有名です。

変形性脊椎症の症状は主に活動性の低下で、これも気づきづらいものとなるでしょう」

愛猫の「いつもと違う」に気づけるようにしよう

見つめる猫
getty
——上記のような病気に気づけるように、飼い主さんができることはありますか?
獣医師:
「今回紹介した2つの病気は、どちらも明らかなわかりやすい症状として出ないものなので、飼い主さんが異常と感じて発見するのが難しいものではあります。

しかし、大切なことは、いつも一緒に生活している飼い主さんが『普段と違うところがあるかどうか』『若い頃はできていたのにできなくなったことはないか』など、愛猫と一緒に生活をしている中で『いつもとは違うかもしれない』という少しの変化に気づくことです。

もしおかしいなと感じたら、悩まずに動物病院で相談をしてみるとよいと思います」
なでてもらう猫
getty
愛猫の些細な変化に気づくことができるのは、一緒に暮らしている飼い主さんです。日頃から愛猫の行動をよく観察してみるようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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