飼い主さんがなにか食べているときに、愛猫にじーっと見られて「ちょうだいアピール」されることってありますよね。でも、人が食べているものの中には、猫の健康に悪影響を及ぼす成分が含まれているものもあるということ…知っていますか?
猫が食べると体に異変も…注意すべき「夏の食べ物・飲み物」8選
そこでこの記事では、「猫に与えてはいけない、与える際も注意が必要な食べ物・飲み物」の中から、飼い主さんが夏に食べたり飲んだりする身近なもの8個を選出して紹介します。
ものによっては下痢をしてしまったり、重篤なアレルギー症状を起こしたりすることもあるようです。
①「パパイヤ・マンゴー」→アレルゲンになりやすいので注意
パパイヤやマンゴーは、人でもアレルギーを起こしやすい果物です。猫が口にした場合も、口内や唇にかゆみや炎症を起こす可能性があるので、与えないほうがいいでしょう。
②「そば」→そばアレルギーを起こす危険が!
食物アレルギーのひとつである「そばアレルギー」。そば粉の種類や含有量にもよりますが、重篤なアレルギー症状を起こす恐れがあるので、猫に与えないでください。
③「ビール」→急性アルコール中毒を起こす危険が!
夏といえば、ビールがおいしい季節。飲むのを楽しみにしている飼い主さんもいるでしょうが、猫の中にもビールの独特のニオイに興味を示してしまうコもいるようです。
ニオイを嗅いだときに鼻に付いた泡を舐める程度なら大丈夫でも、許容量を超えると急性アルコール中毒になることもあるので、猫には絶対に与えないでください!
④「アイスクリーム・シャーベット」→中毒を引き起こす食材が入っていることも
猫がチョコレートやコーヒー入りのアイスクリームなどを口にすると、中毒症状が出ることがあります。そうでなくても糖分が多く肥満の原因になるため、欲しがっても猫には与えないでくださいね。
⑤「水ようかん」→食物繊維が多くお腹をこわすことも
原料のあずきは食物繊維が多いので、食べ過ぎると下痢になる恐れがあります。また、水ようかんは糖分も多く含まれるため、猫には不向きです。与えないようにしましょう。
さて、ここからは健康な猫であれば問題はないものの、オシッコの病気のある猫に与えてはいけない夏の食べ物を紹介します。夏を感じることができる食べ物なので、猫にも与えたくなってしまうと思いますが、注意が必要なコもいると覚えておいてください。
⑥「スイカ」→オシッコの病気の猫はNG!
スイカは果肉の大半が水分なので、健康な猫であれば与えても問題はないでしょう。種は消化できないのでしっかり取り除き、与える場合は大さじ1程度に。
注意が必要なのは、腎臓や心臓に疾患がある猫です。スイカにはカリウムが多く含まれていてるので、猫の体のためにも与えないでください。
⑦「メロン」→オシッコの病気の猫はNG!
メロンもスイカと同様にほとんどが水分なので、健康な猫にだったら与えても問題ないでしょう。もし与えるなら、刻んで大さじ1程度に。
ただし、メロンにはカリウムが多く含まれているため、腎臓や心臓に疾患がある猫はNGです! 絶対に与えないでください。
⑧「麦茶」→尿石症の再発の原因になることも
夏といえば麦茶ですが、麦茶には原料の大麦から抽出されたミネラルが含まれています。尿石症にかかったことがある猫は、再発の原因になってしまうので与えないでください。そうでない猫に与える場合も、「ひと舐め程度」にとどめるようにしましょう。
人が食べて問題ないものでも、猫にとっては悪影響なものもたくさんあります。「愛猫におすそ分けしたいな」と思ったら、猫がその食材・料理を食べても大丈夫かどうか、飼い主さんは充分確認するようにしましょうね。
参考/『猫に与えてOK?NG? 食べ物図鑑』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/雨宮カイ