猫と暮らす
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猫のテンションが高いときのサイン 病気など注意が必要な場合の見分け方も
愛猫と暮らしていて、テンションが高くなる瞬間を目撃したことがあるかと思います。
楽しんでテンションが上がるものもあれば、不調などが原因で興奮状態になることもあるそうです。今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生がくわしく解説します。
猫のテンションが上がっているときのサイン
ーー生活しているなかで、猫のテンションが高くなるのはどのようなときでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「好奇心や狩りをする本能が強く刺激されたり、とても嬉しい気持ちになったタイミングでテンションが高くなることが多いですね」
ーーそのとき、猫はどのようなしぐさや行動を見せますか?
獣医師:
「好奇心や狩りをする本能が刺激された場合には、鼻息が荒くなり、しきりに周辺のニオイをかいだり、興味深々な様子で近づてきたりします。
また、とても嬉しい気持ちになった際には、顎や体を相手に何度も擦りつけて自分のニオイをつけたり、舐めたり甘噛みしたりなどのしぐさが見られることもあります」
ーーテンションが上がっているときには、わかりやすい反応を見せているのですね。
獣医師:
「いずれの場合にも、やや興奮気味になるため瞳孔が開き目が丸く見えがちになったり、急にぱっと走り出して高い所に飛び乗ってすぐに下りてくるなど、ウキウキしてじっとしていられないようなそぶりで落ち着きなく動きまわることもあります」
猫のテンションが高くなりすぎているときは、落ち着くのを待とう
ーー猫が楽しそうにしていると、飼い主さんももっと楽しませてあげたいと思いますよね。
獣医師:
「そうですね。遊びやグルーミングなど、飼い主さんとのコミュニケーションを通じて多少テンションが上がっているくらいであれば、特に問題はありません。
ただし、猫のテンションが過剰に高くなっているように見えるのであれば、それ以上の刺激はしないで一旦落ち着くのを待ちましょう」
体調不良の可能性も…? 単なる興奮ではない猫のしぐさ・行動
ーー「このテンションの上がり方は単なる興奮ではないかも」と、注意が必要なケースについて教えてください。
獣医師:
「下記のようなしぐさや行動が見られる場合は、注意が必要なことがあります。
このような様子がずっと続いているなどの場合には、体調不良や病気、誤食による中毒など、自分ではコントロールできない原因によって過剰に興奮し続けている状態に陥っている可能性があります。
もしもこのような状況が何時間も続く際には、動物病院を早めに受診し相談しましょう」
好奇心や狩りなどの興奮によってテンションが上がっているのか、そうではないものが原因で興奮気味なのか…飼い主さんはよく見極めてあげたいですね。もし異変を感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
構成/ねこのきもちWeb編集室
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