これから寒さも本格的になっていきますが、猫のトイレのお世話について見直してみませんか?モノカどうぶつ病院院長の小林清佳先生に教えていただいた、トイレのお世話の見直しポイントについてご紹介します。ぜひこれからの季節に向けて、チェックしてみてくださいね。
冬はより暖かい場所にもトイレを
猫は、ルーツが半砂漠地帯にあり、寒さにはもともと弱い動物です。しかも、体が小さい分、人よりも寒さを感じやすいのだそう。そのため、冬になり飼い主さんが肌寒いと感じるようになったときには、対策がなされている必要があるのです。
猫は、トイレの置かれた場所が寒いと、排泄を我慢してしまうことがあります。今、トイレを置いてある場所が寒ければ、リビングなど暖かい場所にも置くようにしましょう。
冬はオシッコのチェックを念入りに
冬はオシッコの病気になりやすい季節です。オシッコの色や量、回数などに異変がないか、よりこまかくチェックしたいですね。少しでも気になることがあれば、すぐに受診するようにしてください。
冬でなくても見直したい「トイレ環境」
粗相をするようになったとき、考えられる一番の要因は不衛生なトイレです。猫はキレイ好きなので、きちんと掃除されていないと、トイレで排泄しなくなることがあります。
トイレを清潔に保てるよう、排泄物をその都度取り除いたり、毎月丸洗いをしたり、掃除は念入りにしましょう。粗相を完全に直すことは難しいですが、それでも少しは改善できる可能性もあります。
成猫になったときに見直そう「トイレの大きさ」
1才を迎え、成猫になるときの一番の変化は、体が大きくなることです。そのため、今までのトイレ容器では小さいと感じるようになる場合があります。
トイレ容器は、猫の体がすっぽり収まることが大前提です。小さなものだと排泄物がハミ出し、掃除も大変になります。できれば1才になる前から注意して観察しておき、小さいと感じた時点で切り替えるのがベターといえるでしょう。
今回は、猫のトイレのお世話についてご紹介しました。猫のトイレは毎日の生活に絶対必要なアイテムなので、環境も含めてしっかり考えていきたいですよね。一緒に暮らす猫のためにも、ぜひ参考にしていただけたらうれしいです。
参考/「ねこのきもち」2017年12月号『季節、年齢、猫の様子、環境etc. 猫の「変化」はお世話の替えどきです』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/カガ美五葉
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。