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適切な管理を!猫が誤って口にすると有害な「調味料」|獣医師解説
猫のいる家庭では、日頃から誤飲誤食に注意したいです。この記事では、猫が誤って口にすると有害な調味料について、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。
猫にとって有害な調味料とは?
——猫が誤飲誤食などで注意したい、有害な調味料にはどのようなものがありますか?
山口先生:
「調味料は味が濃く、人用に作られたもので、猫の身体に適するものではありません。そのため、害の程度の差はありますが、基本的にはほとんどの調味料は猫にとって有害です。
たとえば、タマネギ入りのものであれば中毒を起こしますし、油分の多いものや香辛料などは、下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こします」
——調味料など全般は猫に注意が必要なのですね。実際に、調味料を口にして異変が見られた猫の事例を教えてください。
山口先生:
「香辛料の入っているソーセージや、唐辛子の付いたせんべいを誤食した猫がいましたが、下痢や嘔吐の症状があり、なかには入院治療をしたケースがあります」
猫のいる家での調味料の管理のポイントは?
——猫のいる家での調味料の管理の仕方について、ポイントを教えてください。
山口先生:
「とにかく、愛猫の手の届く場所に置かないことです。また、置いてある場所には愛猫が近づけないようにすることです。
誤飲誤食の事故は、特に若い猫に目立ちます。そういった猫の飼い主さんは特に気をつけてください。
また、誤食は繰り返し起こることが多いです。一度誤食をするとそれが成功体験となり、再び繰り返すのです。猫はそのタイミングを狙っているので、誤食をされた飼い主さんはより気をつけて対策するようにしましょう」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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