日頃、何気なく過ごしている猫との暮らしの中でも、愛猫は飼い主さんへの「LOVE」メッセージをしぐさで表現しているものなんです!!
そんな猫からの「LOVE」メッセージに気づかないなんて寂しすぎませんか!?ということで、ねこのきもち編集室に届いた読者の12のエピソードをもとに、獣医師の菊池亜都子先生にお話しを伺いながら、よくありがちなものから稀なものまで猫からの「LOVE」メッセージをご紹介します。
LOVEメッセージ1 『お腹の上にのる』
千葉県 H・Yさん ラランくん(オス・2才/左)、アレンくん(オス・4才)
「のる」というのは、身を預けて密着すること。警戒心が強い動物である猫がお腹の上にのるのは信頼している人だけなので、愛情あふれる行動といえるでしょう(菊池先生)。
LOVEメッセージ2 『おしりでグリグリ』
北海道 J・Mさん ハルちゃん(メス・6才)
体の一部であっても猫が体を密着してくるのは、心を許しているから。おしりグリグリの行動もとびきりの“愛”の表現といえるでしょう(菊池先生)。
LOVEメッセージ3 『一緒に寝る』
山梨県 M・Sさん ルイくん(オス・3才/マンチカン)
寝るときは無防備になるので、猫同士でもよほど親しい間柄でない限り一緒に寝ません。飼い主さんと一緒に寝るなら、それは安心しきっている証拠。まさに、“愛”の表れといえます(菊池先生)。
LOVEメッセージ4 『飼い主さんをフミフミ 』
大阪府 S・Kさん 琥珀くん(オス・5才/スコティッシュフォールド)
子猫の頃に母猫のお乳を飲むときに、両前足を交互に踏むしぐさ「フミフミ」。飼い主さんの体の上でするときは、母猫に甘える子猫気分でしょう。甘えたい人に対してするという意味では愛情表現といえます(菊池先生)。
LOVEメッセージ5 『飼い主さんの物の上でくつろぐ』
福島県 M・Sさん ミカンちゃん(メス・2才)
飼い主さんの物の上でくつろぐのは、飼い主さんの温もりやニオイを堪能して心地よくなっているから。これも、まさに“大好き”からの行動といえるでしょう(菊池先生)。
LOVEメッセージ6 『足先を触らせてくれる』
北海道 S・Cさん らぐちゃん(メス・2才/ラグドール)
猫にとって足先は敏感な部位なので、触られるのは苦手なもの。それにも関わらず触らせくれるのは、信頼している人だからでしょう。猫の“愛”を感じます(菊池先生)。
LOVEメッセージ7 『テレビの前にくる』
愛媛県 Y・Tさん ももちゃん (メス・7才)
飼い主さんがテレビを見ていると、じゃまするようにテレビの前にくる猫もいるでしょう。それは、飼い主さんの関心を独り占めしたいがゆえの行動です。この行動の裏に“愛”が潜んでいるといえるでしょう(菊池先生)。
LOVEメッセージ8 『遠くから見つめる』
神奈川県 H・Fさん ノーティくん(オス・3才/ノルウェージャンフォレストキャット)
ココ!
猫にとって「見つめる」は敵意の表れですが、心を許している飼い主さんを見つめるのは何かのアプローチ。別の部屋など遠くからでも見つめてくるのは「きっと伝わる♡」と信頼しているのでしょう。遠くからの熱い“愛の眼差し”ですね(菊池先生)。
LOVEメッセージ9 『手をギュウ…としてくる』
京都府 S・Aさん レオくん(オス・18才)
警戒心の強い猫が人の手を強く触ってくるのは、状況によっては遊びの気持ちもありそうですが、信用しているからこそ。“愛”が隠れた行動といっていいでしょう(菊池先生)。
LOVEメッセージ10 『隣で待機している』
北海道 M・Iさん そらくん(オス・3才)
猫はもともと単独行動をする動物。そんな猫が、飼い主さんがご飯を食べるときなどでも隣で待機しているなら、どんなときも一緒にいたいという愛あふれる行動のひとつでしょう(菊池先生)。
LOVEメッセージ11 『肩にのって抱き付く』
静岡県 M・Nさん(オス・2才)
猫が肩にのってくれば、自然と腕を回して猫を抱っこすることに。学習している猫は抱っこをしてほしくて肩にのって、抱き付くことでより飼い主さんに密着したいのでしょう。これは強い愛情の表現といえます(菊池先生)。
LOVEメッセージ12 『サイレントニャーでアピール』
大阪府 A・Yさん はろちゃん(メス・2才)
鳴いているのに声は聞こえない「サインレントニャー」。無意識ではなく、信頼している飼い主さんなら、声を出さなくてもきっと察してくれると思ってアピールの手段にしている猫も。確信犯的ともいえますが、甘えているからこそなので “愛”のあるアピールといっていいでしょう(菊池先生)。
いかがでしたか?
猫からの“愛”のメッセージに気付いて、しっかり受け取ってくださいね。
雑誌「ねこのきもち」2022年2月号では、愛猫から飼い主さんへ向けてしぐさや行動で示している“愛”のメッセージを「ア・イ・シ・テ・マ・ス」の頭文字を使ってたくさんご紹介しています。
お話しを伺った先生/獣医師 菊池亜都子先生
参考/「ねこのきもち」2022年2月号「愛猫はあなたにこんなにも“愛”を伝えています 猫からの「ア・イ・シ・テ・マ・ス」」(監修/獣医師 菊池亜都子先生)
文/ねこのきもち編集室