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猫のお世話の仕方を切り替えるタイミングは? 獣医師に聞きました!

猫は年とともに、体の状態や必要な栄養量が変化します。そのため、猫の健康維持のためにも、年齢にあわせたお世話の見直しが必要です。今回は、猫のお世話の替えどきについて、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生にお話をうかがいました。

猫のお世話を切り替えるタイミングとは

カメラ目線の白猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――猫のお世話の仕方は、どのようなタイミングで切り替えてあげればいいのでしょうか?

原先生:
「まず、年齢によるフードの切り替えのタイミングとしては・・・・・・

  • 1才前後を目安に子猫用から成猫用のフードに切り替える

  • 避妊・去勢手術をした後は、避妊・去勢後用のフードに切り替える

  • 7~9才くらいのシニア期にさしかかったところでシニア用フードに切り替える

というのが、ほとんどの猫に当てはまるかと思います。

住環境については、シニア期になるにつれて『トイレの敷居を狭くする』『キャットタワーの高さを少し低めにする』『細かいステップをつくる』などをしてあげるとよいでしょう」

猫のお世話の仕方を切り替えないとどうなる?

眠っているアメリカン・ショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――お世話の仕方を猫の年齢で切り替えるのはなぜでしょうか? お世話の仕方を替えなかった場合、どのようなトラブルが起きてしまうのか教えてください。

原先生:
「キャットフードは一般的に、子猫用、成猫用、避妊・去勢後用の順で、カロリーが低く設計されている場合が多いです。その理由は、子猫の時期は成長に多くのエネルギーを必要とし、逆に避妊・去勢手術をした後は、ホルモンバランスなどが変化することで太りやすくなるためです。

このように、それぞれの目的や体の変化に合わせてカロリーが設計されているため、そのときの猫の状態に合ったフードを選ばないと、肥満などの原因になります。

また、ほとんどのシニア猫は程度の差こそあれ、関節炎を持っているといわれています。そのため、足腰に負荷をかけないよう、段差を小さくしてあげるなどの住環境の変化も、年齢に合わせて行ってあげる必要があるのです」

猫のお世話の仕方を切り替えるときの注意点

おすまし顔の茶トラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――猫のお世話の仕方を切り替えるときに、注意すべきポイントなどがあれば教えてください。

原先生:
「フードに関しては急に新しいものには替えず、1週間程度をかけてゆっくりと替えてあげるべきですね。

トイレなどの住環境についても一気に替えてしまうとストレスになってしまうので、今まで使っていたグッズと一緒に新しいグッズを置いてあげるなど、徐々に替えていくのが重要となります」
愛猫にいつまでも健康で長生きしてもらうためには、適切なケアとお世話が必要不可欠です。年齢にあわせたお世話の仕方を取り入れるのはもちろん、愛猫の体に変化や不調が見られないか、ふだんから注意深く観察しておきましょう!
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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