猫と暮らす
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猫の多頭飼いが「うまくいかない理由」は? 新入り猫を迎え入れる際の注意点|獣医師解説
【調査】現在、何匹の猫と暮らしている?
すると、もっとも多かったのが「2匹(41%)」で、次いで「1匹(35%)」という結果に。割合としては少数でしたが、3匹、4匹以上の猫を飼っている飼い主さんもいるようでした。
【獣医師解説】猫の多頭飼い成功のポイントは? 迎え入れの際には注意点も
ここからは、猫の多頭飼いの現実や、多頭飼いがうまくいくために大切なポイントなどについて、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
猫の多頭飼いがうまくいかないケースとは?
「先住猫が新入り猫を受け入れてくれないケースが多いかと思います。最初はどのような猫であっても、別の猫が自分のテリトリーに入ってくることにストレスを感じます。猫は本来、単独行動をする動物であり、縄張り意識もとても強い動物だということを理解してあげましょう」
猫の多頭飼いを成功させるために大切なことは?
「猫の多頭飼いを考えている飼い主さんは、下記のポイントをチェックしてみてください。
- 先住猫の性格をよく理解してあげる。怖がりさんや神経質なコ、飼い主さんにべったりというタイプのコは、新しい猫を受け入れにくい可能性も。
- 可能であれば、事前に猫同士の相性のチェックをする。
- 猫に無理をさせない。迎え入れたら、しばらくはケージ越しで様子をよく見ながら、慎重に対面させるようにしていく。
- それぞれの猫が安心してくつろげるスペースや、頭数+1のトイレを用意する。
- 先住猫を優先してあげる。
また、先住猫、新入り猫それぞれに固有の安心してくつろげるスペースを用意してあげたり、トイレの数は猫の頭数+1以上は用意するなど、それぞれのテリトリーを邪魔されない環境を整えてあげてください。
はじめはどうしても新入り猫に構いがちになると思いますが、先住猫を優先してあげるようにしましょう。
猫同士の関係性は、必ずしも飼い主さんの思う通りになるものではありません。多頭飼いを考える場合は、先住猫も新しい猫も幸せに暮らせるようにさまざまな可能性を視野に入れ、しっかりとシミュレーションすることが大切です」
いざ迎え入れたときには、先住猫も新入り猫も安心して暮らせるように、環境面などの配慮も忘れないようにしましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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