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猫の口内炎が人と違って深刻な理由 命に関わることも

人間なら、「放っておけば治る」と軽く考えてしまいがちな"口内炎"。
猫がなると完治しにくく、怖い病気だということを知っていましたか? 予防法や、愛猫が万が一発症してしまったときの治療などについて、フジタ動物病院の藤田桂一先生にお話を伺いました。

人の口内炎と違って猫の口内炎は深刻

撮影/shizu*
 猫の口内の粘膜に炎症が生じる場合、ほとんどのケースで歯肉の炎症も見られるため、「歯肉口内炎」といいます。
人の口内炎はそれほど痛まず1週間程度で自然に治ることが多いですが、猫の場合は強い痛みを伴い、完治しにくいことが特徴。
つらい痛みのため、空腹なのに食べられない状態が続いて衰弱してしまうことも。また、口内の細菌が全身を巡り、命を落とす病気の原因となるケースもまれに見られます。けっして「たかが口内炎」と侮ってはいけない病気なのです。

猫の歯肉口内炎は、免疫異常の一種と考えられています

猫の歯肉口内炎の原因は、まだはっきりとはわかっていません。
ですが、猫自身の免疫システムの異常や、ウイルス、細菌の存在が関係していると考えられています。
性差による発症率の違いはなく、発症年齢は平均7才くらいで、純血種や複数飼いの猫が比較的なりやすいという報告もあります。

猫の歯肉口内炎に早く気付いて!

イラスト/ヨコイト
歯肉口内炎になると、口の中や口まわりが痛むため食事や毛づくろいの頻度が減ったり、口臭がきつくなるなど、行動や様子の変化が見られることも。気になる変化があったら、早めに動物病院で受診しましょう。

歯肉口内炎を予防しよう

撮影/村上淳
歯肉口内炎の発症には口内の細菌が大きく関わっていると考えられています。
日頃のデンタルケアで、細菌の温床となる歯垢・歯石を取り除きましょう。
同時にウイルス感染対策や、免疫力を下げさせない環境作りも心掛けて。
愛猫の歯肉口内炎を予防するために、リスクから守ることが大切です。
いかがでしたか?
猫にとって湿気や暑さはストレス要因のひとつ。
ストレスを感じると免疫力が低下し、歯肉口内炎を発症するリスクも高くなります。
猫の歯肉口内炎について正しい知識を持ち、暑くてじめじめする季節も愛猫を歯肉口内炎から守りましょう。
参考/2022年7月号『猫の歯肉口内炎』(監修:フジタ動物病院院長 藤田桂一先生)
文/marihey
撮影/shizu*、村上淳
イラスト/ヨコイト
※この記事で使用している画像は2022年7月号『猫の歯肉口内炎』に掲載されているものです。
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