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愛猫をがんから守る為に、今からやっておきたいこと

予防方法①定期的な健康診断の受診&セルフチェック

レントゲンや血液検査、エコーや触診など、定期的に健康診断を受けることで、がんの早期発見につながります。10歳までの猫の場合は年に1回以上、11歳からは半年に1回(年に2回以上)を目安に健康診断を受けるようにしましょう。

しかし、いくら健康診断を受けていたとしても、次の健康診断までの間にがんをはじめとした病気にかかってしまうこともあります。適切なスパンで健康診断を受けることはもちろん、愛猫の日々の生活ぶりもチェックし、食欲がない、下痢気味などいつもと様子が違うと思ったときは病院を受診しましょう。

それ以外にも、月に1回体重を測るのも大切です。もし1か月で10%以上体重が落ちているようなら危険信号ですので、すぐに病院に相談しましょう。また、毎日のスキンシップのなかで、体にしこりはないかなどセルフチェックをするのも大切です。

予防方法②発情前の避妊手術

メス猫の場合、乳腺腫瘍を予防するためにも避妊手術を行うのがベターです。これまでは1歳までに行うとよいとされてきましたが、一度発情期を迎えてから避妊手術をすると、乳腺腫瘍の発症リスクが高まるという研究結果も発表されています。

発情期には個体差はありますが、発情期を経験する前の生後6か月までに避妊手術をすることで、より高い確率で乳腺腫瘍を予防することができます。

予防方法③猫がたばこの煙をうけないようにする

近年、アメリカやイギリスの研究によって、猫や犬が人間の吸うたばこの煙にさらされることで、がんの発症率が大幅に高くなることがわかっています。副流煙を猫が吸うのはもちろん、たばこの煙がついた毛を猫が舐めることでもがんの原因になります。

換気扇の下で吸っているから大丈夫という方もいますが、一般的な家庭用換気扇の下で吸っていても、煙は室内に広がるので不十分と言えます。猫を飼っている家庭では、猫が出入りする部屋での喫煙を避けることで愛猫のがんを予防することができます。

知っておきたいがんの最新情報!

がん治療に欠かせない化学療法の一つとして「分子標的薬」という薬が開発され、動物への適用も認められました。これは、がん細胞のみを攻撃するため、つらい副作用が少ないことが特長です。猫の場合、肥満細胞腫というがんの治療に効果的だと言われています。

このように、がんを治療する方法は年々増えて来ています。もしも、がんと宣告されても「予防できなかった」と自分を責めたりせず、できるだけ落ち着て対処しましょう。

最近では1つの病院の診断に頼るのではなく、セカンドオピニオンをする飼い主さんも増えているようです。愛猫の命にかかわる大切なことですから、飼い主さんが納得できる治療をしてくれる獣医師を探すのも大切なことです。
出典/「ねこのきもち」16年12月号『愛猫をがんから守りたい』
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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