猫風邪ってなんだニャ?
猫も人と同じように風邪をひきます。猫風邪の症状は人の風邪の症状と似ており、咳や鼻水、発熱などをもたらします。猫が風邪にかかりやすいタイミングは、睡眠不足やストレスの増加、他の病気で免疫力が落ちているときや疲れているときなど、肉体的にも精神的にも弱っている時。風邪をひく原因も人と変わりません。
乾いた咳は猫風邪のサインかも!
季節の変わり目や体力が低下しているとき、「ケホッ、ケホッ、ゲー」と嘔吐に似た乾いた咳を愛猫がしだしたら、風邪をひいたサインかもしれません。特に子猫は環境の変化によるストレスや免疫力の低下などを引き起こしやすく、重症化もしやすい傾向にあります。
さらに気を付けなければならないのが、気管支炎や咽頭喉頭炎。外から吸い込んだ空気の通り道である咽頭喉頭や気管、気管支に炎症がおこるため、猫風邪と同じように乾いた咳が出ます。どちらにせよ、愛猫が乾いた咳をし始めたら、何かしらの病気を疑いましょう。
早めの治療が大切!
人が風邪をひくと、市販の風邪薬や民間療法などで、自己治療をする方が多いでしょう。それは自分で症状を自覚でき、治った経験があるからです。しかし、猫は症状を上手く飼い主に伝えることが出来ません。飼い主さんが観察をして少しでも異常を感じたら、動物病院へ行きましょう。
猫風邪は、出ている症状に合わせて治療をしていきます。気管支炎や咽頭喉頭炎の場合は、吸入治療や咳止め、気管支拡張薬の投与などで治療していきます。
お腹を出して寝ていると風邪をひくぞ!
冬が近づくと、「寒い格好をしていると風邪をひく」と言われませんでしたか?現在は風邪の原因がウイルスによるものだと分かっていますが、昔は冬に風邪をひきやすいことから「風邪は寒さが原因だ」と思われてきました。
実際のところ、寒くなると免疫力は落ち、乾燥した空気はウィルスを運びやすくなります。人と同じように猫も風邪をひいてしまいますので、室温や湿度を上手に管理して、飼い主さん同様に風邪予防に努めましょう。
出典/「ねこのきもち」2017年8月号『〇〇がある・ないのサインでわかる猫の病気』
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。