抜け毛が原因で猫が病気になるかも!?
抜け毛を猫が大量に飲み込んでしまうと、胃腸の中でだんだんと大きな毛の塊になってしまい、毛球症という病気になることがあります。塊の大きさによっては開腹手術を行うこともあるので注意が必要です。特に長毛の猫に多い病気ですが、同居猫の毛づくろいをすることが多い猫も病気になる可能性があります。
猫の体から落ちる毛を減らすには、こまめなブラッシングが効果的です。猫の健康のためにも、抜け毛を除去するブラッシングをマメに行いましょう。
ブラシの選び方
抜け毛をしっかりと取るにはブラシの選び方が大切です。なお、ブラッシングに使用するブラシは、猫の毛の長さによって異なります。短毛の猫には、抜け毛を吸着して取るラバーブラシ、長毛の猫には、毛の奥までピンが届くスリッカーブラシと、毛をほぐしやすく目の細かいコームの2つを使いましょう。
抜け毛を除去するブラッシング方法
1. 首の後ろからお尻をブラシでとかす
片手で猫の首元を軽く押さえて、毛の流れに沿ってブラシでとかします。背中は猫自身が毛づくろいしにくく抜け毛も残りやすいところなので、特にしっかりとかしてあげましょう。短毛の猫にラバーブラシする場合は静電気が起こりやすいので、お湯で濡らした手でなでてあげるか、お湯を霧吹きで背後から吹きかけてあげて、静電気をおさえてあげましょう。
2. 脇から後ろ足をブラシでとかす
片方の前足を軽く持上げて、脇から後ろ足の付け根ぐらいまでブラシでとかします。同様に反対側もとかしてあげましょう。
3. 首まわりをブラシでとかす
片手であごを上げて、あごから毛の流れに沿ってブラシを少しずつ横へ動かします。長毛の猫は胸元の毛もかなり抜けるので、首の前から胸元にかけてを特にしっかりとかしてあげましょう。
4. しっぽをブラシでとかす
しっぽの先に手を添えて、しっぽの付け根から先端に向かって一気にとかします。短毛の猫は、これでブラッシング終了です。
5. 【長毛のみ】脇の下からお腹、内股をコームでとかす
片方の前足を軽く持上げて、コームで脇の下からお腹へとかします。同様に反対側もとかしてあげましょう。その後、片方の後足を軽く持ち上げて、根元までしっかりコームを入れて内股をとかしたら、ブラッシング終了です。
長毛猫の毛玉のほぐし方
長毛猫の毛が絡まって毛玉になっていたら、無理に引っ張らずに手とコームで丁寧にほぐします。毛玉の周りの毛の束を取って、手で裂くように丁寧にほぐしてください。毛玉がほぐれたらコームで毛先から少しずつとかして仕上げます。
こまめにブラッシングをして、猫の健康と清潔なお部屋のためにも、やっかいな抜け毛をスッキリさせましょうね。なお、前述した通り、猫の長さによってブラッシング方法は違います。方法を間違えると猫が痛がってしまうこともありますので注意してくださいね。
出典/「ねこのきもち」17年4月号『換毛期にすること』
文/onishi
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。