暖房器具を上手に利用した猫たちの冬の居場所づくり
寒がりの猫たちにとって、暖房器具は強い味方!寒さが辛い冬場でも、愛猫に心地よい居場所を作ってあげるため、上手に活用しましょう。
まずは、エアコンの使い方についてご説明します。猫が快適に感じる室温は、人と同じで22℃くらいなので、温度設定は24~26℃くらいにしておくのがベストです。もし子猫やシニア猫がいる場合には、様子を見ながらもう少し温度を上げても良いでしょう。
また、暖かい空気は部屋の上部に溜まっていくのため、サーキュレーターを一緒に使うのがおすすめです。天井に向けて送風することで、部屋の空気が循環し、室内をまんべんなく暖めることができます。
意外にも暖かいあの器具!
ホットカーペットや床暖房を使う場合は、「片面だけオン」にしておきましょう。こうしておけば、猫自身でちょうどよい温度の場所を選ぶことができます。
さらに、意外にも部屋を暖かくしてくれるのが、加湿器。気温10℃以上のときは、湿度が高いほうが、体感温度が高く感じられます。ただし、快適な湿度は40~60%くらいまで。湿度計を用意して、加湿し過ぎを防ぎましょう。
注意点を守って安全な使い方を!
上述した通り便利な暖房器具ですが、使い方を誤ってしまうと、思わぬ事故を引き起こしてしまう場合もあります。使用の際には次のようなことに注意しましょう。
■ストーブ
愛猫がやけどをしないように囲いをするのはもちろんですが、それでも飼い主さんの留守中には、何があるか分かりません。火事の危険性もありますので、お留守番をさせるときには、必ず消していきましょう。
■こたつ
こたつを使用する上で注意が必要なのは、「脱水症状」です。こたつの中で寝続けてしまうなどして、脱水症状を起こしてしまうと、自力で出てこられなくなってしまうこともあります。ストーブと同様に、人が見守ってあげられるときだけに使用し、留守中には切っておきましょう。
■電気コード
猫たちは電気製品のコードに興味津々ですので、噛み切って感電してしまわないよう、気をつけなくてはなりません。普段からコンセントやコードにカバーをしておき、人がいなくなるときにはコンセントを抜いて、暖房器具はしまっておくのがベターです。
寒そうな愛猫を見ると、どうにかして暖めてあげたくなってしまいますよね。しかし、その優しさが、時として仇になることもあります。暖房器具の置き方や使用方法に注意して、安全で暖かい冬を、猫たちと過ごしましょう!
出典/「ねこのきもち」2017年11月号『私と猫の冬ごもり計画』(監修:モノカどうぶつ病院 院長 小林清佳先生)
文/maya
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。