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経験者のエピソードから知る|捨て猫保護の方法と保護猫との出会い方

いざ捨て猫を保護しようと思っても、実際に経験がないと受け入れ方が具体的にイメージできませんよね。そこで今回は、実際に保護した方が困った内容とその対処法をご紹介。保護猫の里親になりたい人向けに、里親募集型猫カフェについてもご紹介します。

捨て猫保護の経験者さんが困ったことって?

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インターネットで捨て猫や猫の保護について検索すると、捨て猫を保護したいけれどどうしたらいいの?といった初歩的な疑問がよく見受けられます。ねこのきもち獣医師が答えるQ&Aにも、関連した質問が投稿されている傾向にありますね。そんな方々のために、経験者さんの実体験を元に、保護猫の迎え入れ方についてまとめました。

① 猫を保護したい!何を準備したらいいの?

まずは基本中の基本、猫を保護するための準備です。まずは食器やトイレといった生活必需品のほか、猫を一定期間隔離するためのケージが必要。捨て猫や野良猫にはノミやダニといった虫がついていることが多く、それらが家の中に落ちないようにするためです。一度ノミやダニが部屋の中に住み着いてしまうと駆除するのは大変ですよ!

保護した猫が落ち着いたら、ノミやダニの駆除、病気やけがをしていないかのチェックなどのために動物病院に連れて行ってください。

②猫が抱っこをさせてくれない!どうやって動物病院に連れて行けばいいの?

保護したばかりの猫は警戒心も強く、抱っこをさせてくれない子も多いでしょう。それでも猫のためを思えば、少しでも早く獣医さんに診てもらいたいもの。そんな時はクレートやケージの中に餌を入れて誘導しましょう。中で餌をあげたり毛布を敷いてあげたりして、慣れさせてあげてから病院へと連れて行くといいでしょう。

猫の状態によっては、すぐに動物病院に連れて行くべきときもあるでしょう。そういう場合には、大きめの洗濯ネットを用意して後ろからかぶせましょう。中に入ったら口を閉じて、袋のままクレートなどに入れて連れて行ってください。

③保護してから1週間経つのに懐いてくれない!

野良時代につらい経験をしていればしているほど、人に懐くまでには時間がかかります。まずは焦らずに快適な環境づくりを優先しましょう。隠れられる場所とトイレを用意し、お世話は食事などの最低限にとどめてそっとしておきます。徐々に慣れてきたらごはんをあげる時に少しずつ構ってあげてください。手から食べ物を食べてくれるようになれば大きな前進!焦ってあれこれしてしまうと猫を警戒させてしまいます。猫のペースに合わせましょう。

④先住猫がいます!近づけてもいいの?

保護したばかりの猫はどんな病気にかかっているかわかりません。伝染病などのほか、ノミ・ダニや寄生虫の心配もあります。先住猫と会わせる前に必ず動物病院に連れて行き、健康状態を確認してもらいましょう。

また、猫は環境の変化に敏感な生き物です。保護した猫の健康状態に問題がないとわかっても、先住猫と会わせるときには先住猫の様子や体調の変化にも注意してください。

新しい出会いの場!里親募集型猫カフェという選択肢

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猫を飼いたいと思っているときに捨て猫を拾った!という運命的な出会いをした方もいるかもしれませんか、そうタイミングよく見つけられるものではありません。もし猫を保護したいと考えているのなら、すでに保護された猫の里親になるという選択肢があります。

保護された猫を引き取る場所として多くの人が思い浮かべるのが、保健所かと思います。環境省の統計資料によると、平成18年度に4,427匹だった保健所からの猫の引き取りは、平成28年度には26,886匹と格段に増加しています。しかしながら、ねこのきもち編集室が「保健所から猫を引き取った経験」について、飼い主さん1,386名にアンケート調査を実施したところ、引き取った経験がある飼い主さんは6.7%という結果でした。

里親募集型の猫カフェって知ってる?

保健所からの引き取り経験のある飼い主さんの割合が低いのは、さまざまな理由があるかとは思いますが、保健所や保護団体の譲渡会で猫を引き取ろうとすると、短時間での判断を求められる場面があります。この点を難しく感じる方もいるかと思います。そんな方に知ってほしいのが里親募集型の猫カフェです。

里親募集型の猫カフェとは、お店が保護した猫やボランティア団体から預かった猫などが在籍している猫カフェで、それらの猫の里親を募集しています。

時間をかけて見つけられるメリット

里親募集型の猫カフェで里親になるための、大まかな流れは以下の通り。

①お店を複数回訪れる。
②実際に猫たちと触れ合い、猫の性格や相性を知る。
③1~2週間のトライアル期間で実際に一緒に生活したり、先住猫がいる場合には相性を確認したりする。
④お店側が生活環境などに問題がないと判断したら、正式に譲渡手続きをする。

里親募集型の猫カフェは譲渡会と異なり常設なので、何度か訪れる中で自分のライフスタイルにあった猫を見つけることができます。猫カフェを利用するだけでも、利用した料金が保護活動の資金になるので、間接的に保護猫を手助けすることにもなりますよ。

「もしも」に備えて覚えておこう

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今回は、捨て猫の保護と里親募集型の猫カフェについてご紹介しました。運命の出会いはいつやってくるかわかりません。今すぐに捨て猫を保護したり保護猫を引き取ったりする機会がなくても、手順を知っておけば、いざというときに役立ちますよ。
出典/統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」
   「ねこのきもち」2015年11月号『里親募集型猫カフェってどんなところ?』
   ねこのきもち WEB MAGAZINE 獣医師が答えるQ&A(監修:ねこのきもち相談室 担当獣医師)
文/clochette417
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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