何かとニオイを嗅ぎたがる猫たち。人にも気になるニオイがする場所から何もない場所まで、クンクンとニオイを嗅いでしまうのは猫ならではの理由があったのです。猫がニオイを嗅ぐ理由や好き・嫌いなニオイ、飼い主さんが気を付けることをねこのきもち獣医師相談室の岡本先生に伺いました。
何もない訳じゃない!? 猫がニオイを嗅ぐ理由
猫がクンクンとニオイを嗅ぐ理由は3つあります。1つ目は対象となるものが安全なものか確認するためで、2つ目は情報を収集するため、そして3つ目は相手を確かめるためです。
一見何もないところで猫がニオイを嗅ぐようなしぐさをすることがありますが、それは嗅覚が優れているためで、漂ってきたニオイを確認しているのでしょう。
好きなニオイと嫌いなニオイ
猫はマタタビやゴハン、仲のいい相手、自分自身、人が臭いと思う汗のついたシャツ・靴下・靴などのニオイを好む傾向があります。その反対にタバコや香水、アロマなど、天然由来の成分を加工・濃縮しているものや、人工的に作られたニオイがキツイものなどは嫌う傾向があります。
ニオイを嗅ぐ猫のため!飼い主さんが気を付けること
ニオイがするもののなかには、アロマのように舐めると体に問題が起こるものも存在します。猫は直接鼻をつけてニオイを嗅ぐこともあるので、体に悪い影響を与える可能性のあるものは、猫が嗅げる場所に置かないようにしましょう。
猫はニオイを嗅いで情報を収集する生き物なので、クンクンしているからといって臭い訳ではありません。猫が好きなニオイの中にはクンクンされると恥ずかしいものもありますが、猫に悪気はないので、ニオイを嗅いでも許してあげてくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。