猫が自分の前足で目を覆いながら、目隠しするように眠っているのを見たことがありますよね。頭を抱えるようにも、眩しくて目を覆うようにも見えるしぐさの理由を哺乳動物学者の今泉忠明先生に教えてもらいました。ねこのきもち投稿写真ギャラリーによせられた、自分の前足で目を隠しながら眠る猫たちの写真もご紹介します!
猫が前足で目元を隠す理由
本来は前足をラクにして仰向けで眠りたいのですが、光が眩しいと感じるとき、猫はこのように目元を前足で隠すことがあります。猫の目は暗闇の中で狩りができるように発達しているため、わずかな光でも感じやすくなっています。そのため目を閉じていても、さらに前足で目を覆うことがあるのです。
前足を使わずに光を遮ることはあるの?
「ごめんなさい」と頭を下げているように見えることから、“ごめん寝”という呼び方で、SNSで話題になったこの寝姿。
このポーズが出現する理由は、前足を折りたたんで座った状態のままウトウトしていたら、頭が下がってぐっすり寝てしまったのだと考えられています。ただ、一説によれば首の後ろを伸ばしたいときや、眩しいときもこの姿勢になるといわれています。
眩しいアピール!前足で目を隠す猫たち
眩しい光を前足で遮って心地いい眠りにつこうとする猫たち。目隠しの方法には、いろんなスタイルがあるようです。
ここからは、ねこのきもち投稿写真ギャラリーに寄せられた写真をご紹介します!
最初にかわいい寝姿を披露してくれたのはカノアくん。片方の前足をお腹に置いて、もう一方の前足で目を覆っています。
眩しいにゃ~
片方の前足を脱力し、もう一方の前足だけ目の前に置いているのはしまきちくん。「眩しいにゃ~」という声が聞こえてきそうです。
天気がよすぎて!
両前足で目を覆っているのはマーベルちゃん。とってもいいお天気だったみたい。
眩しい?うるさい?
片方の前足をお腹につけて丸くなっているのは、みるくちゃん。いろんな心地よくなる要素が取り入れられた寝姿をしています。
電気が眩しい
後ろ足を無造作に置きながら両前足で目を覆っているのはミヤくん。お部屋の電気が眩しかったのかな?
眩しいときに思わず目を覆ってしまうのは、人も猫も同じようです。猫たちは自分の前足を器用に使うことで、より心地いい眠りを得ようとしているのでしょう。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2019年4月号『どうしてするの? どんな気持ち? We Love ニャンポーズ』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。