1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. お手入れ
  4. 肛門腺絞り
  5. 猫の「肛門」について気になること 実は必要なお手入れがあった

猫と暮らす

UP DATE

猫の「肛門」について気になること 実は必要なお手入れがあった

猫がお尻のあたりを気にしているとき、肛門腺にトラブルが起きている可能性があります。病気に発展させないためにも、飼い主さんが気にかけてあげましょう。今回は、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に、肛門のケアについてお話をうかがいました。

そもそも肛門腺とは

ミケのお尻ふりふり
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
まずは、肛門腺の位置を確認しておきましょう。

猫の肛門腺は、肛門を中心として4時・8時の位置に1つずつあるのが特徴です。この肛門腺の先には「肛門嚢(こうもんのう)」と呼ばれる袋があり、マーキングの際などに強いにおいのある液体を分泌する役割があります。

肛門腺のケアは必要?

セルカークレックスのお尻
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
通常、肛門腺の分泌液は排便時と同時に出てくるようになっています。したがって猫の健康に問題がなければ、基本的に肛門腺のケアは必要ありません。

ただし、何らかの理由で分泌液は出にくくなっている場合は、人の手で肛門腺を絞ってあげる必要があります。猫の肛門嚢は絞りにくいので、不慣れなうちは動物病院で絞ってもらうとよいでしょう。

分泌液が溜まり過ぎると細菌感染や炎症を起こし、肛門腺が破裂してしまうというリスクも。愛猫の体を守ってあげるために、肛門腺に異常がないか定期的にチェックしてあげてください。

こんなときは注意が必要

次のような場合は、肛門腺に分泌液が溜まりやすくなることがあります。

・下痢が続いたとき
・気温が低くなったとき
・ふだんからあまりグルーミングをしない
・肥満や加齢によって体をあまり動かさない

また、分泌液の状態によりもともと排出しにくいタイプの猫もいます。気になるかたはかかりつけの獣医師に相談しましょう。

猫がお尻を気にしていたらトラブルのサインかも

お尻をなめるアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
肛門腺に分泌液が溜まってくると、かゆみや違和感を感じる猫もいます。お尻を床にこすりつける、頻繁に肛門を舐めるなどの行動が見られる場合は、肛門腺に異常がないか動物病院でチェックしてもらいましょう。
お尻を気にしている様子がなければ、特に肛門腺をケアする必要はありません。それでも心配な場合は、かかりつけの獣医師に診てもらうと安心です。もし定期的に絞る必要があると言われたら、具体的なケア方法を指導してもらいましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る