春の食材が食卓に並びだす時期。おいしい匂いに誘われて、愛猫がおねだりしてくるかもしれません。
おすそわけは我慢したいですが、与えるとしたらどれくらいであれば問題ないのでしょう。この記事では、「春の旬野菜・果物」に絞ってくわしく解説していきます!
★のマークがついているものは、尿石症など、泌尿器系の病気にかかったことのある猫には与えないでください。
①ごぼう ★
ごぼうは約8割が水分で、食物繊維も豊富なため整腸作用があります。
ただし、ミネラルも含んでいるので、泌尿器系の持病がある猫には与えないでくださいね!
もし、ごぼうを与えるなら……
②ふきのとう ★
ふきのとうはアクにカリウムを含むので、泌尿器系の持病がある猫には与えないで! また、健康な猫に与える場合もゆでてひとつまみ程度に。
※天ぷらや和え物を与えるのもNG!
もし、ふきのとうを与えるなら……
③レタス
レタスはほとんどが水分なので、水分摂取量が少ない猫には与えてもOK。生のまま食べやすいように、小さくちぎって与えましょう。
もし、レタスを与えるなら……
④じゃがいも
じゃがいもの芽や皮の緑色の部分には毒性の強い成分があり、猫が下痢を起こす場合も。与える場合は、芽と皮を取り除き、ゆでて冷ましたものを与えましょう。
もし、じゃがいもを与えるなら……
⑤キャベツ ★
キャベツは生のままで与えると消化に悪いので、与えるならくたくたにゆでたものを。水分を多く含むので、水分補給にも〇。
もし、キャベツを与えるなら……
ゆでて食べやすいように細かく刻んで、小さじ1程度にしましょう。
⑥しいたけ
しいたけはほとんどが水分なので、猫には害が少ない食材。ただし、食物繊維が豊富なため生煮えだったり、食べ過ぎたりすると下痢の原因に!
しっかり火を通してくださいね。
もし、しいたけを与えるなら……
⑦そら豆 ★
そら豆は意外にもミネラルが豊富なので、腎臓に負担がかかる場合も。与えないほう無難でしょう。
もし、そら豆を与えるなら……
どうしても欲しがるなら、ゆでて皮をむいてひとかけら程度にしましょう。
⑧メロン ★
メロンはほとんど水分なので、与えても問題はないでしょう。ただし、カリウムを多く含むので、腎臓や心臓に疾患がある猫には与えないで!
もし、メロンを与えるなら……
⑨はっさく
はっさくは糖分が高いので、与えるなら少量に。薄皮は消化しにくいので果肉のみにしてください。
ただ、猫は柑橘類のニオイが苦手なので欲しがることは少ないでしょう。
もし、はっさくを与えるなら……
⑩さくらんぽ
さくらんぼは食物繊維が豊富なフルーツなので、食べ過ぎると下痢の原因に。ふだんから軟便になりがちな猫は控えましょう。
※また、種を誤食しないよう必ず取り除いて!
もし、さくらんぼを与えるなら……
量の目安について
「与えるなら」で記載している分量は、体重4kg前後の標準的な体重の成猫を想定した目安。
与えてよい分量は、1日1~2種類まで、1日の適正摂取カロリーの5%以下に抑えるようにしましょう。(2種類与える場合は合わせて5%以下に)
それぞれ注意点と与える量を守り、愛猫に与えるようにしましょう。とくに、おしっこの病気のコが食べると危ないものを、誤って与えないようにしてくださいね!
出典/「ねこのきもち」2016年4月号『愛猫のおねだり、どこまで応えて大丈夫? 春の食べ物\もしも/与えるならコレくらい!』
(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/Honoka
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。