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華麗でダイナミック! 猫の「ジャンプ力」の秘密

猫は驚異的なジャンプ力の持ち主。小さな体から想像もできないほどダイナミックなジャンプを披露されると、つい写真に収めたくなる飼い主さんも多いのでは? 今回は哺乳動物学者の今泉忠明先生に、猫のジャンプに関するマメ知識を教えていただきました。

猫はなぜジャンプ力があるの?

華麗なジャンプを見せるミケMIXの小梅ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫のカーブした背骨や後ろ足のジグザクした関節は、バネの役割を果たしています。また猫の体は、持久力を担う赤筋(せっきん)よりも、瞬発力を発揮する白筋(はっきん)の方が発達しているという特徴も。猫たちが披露するジャンプは、体のバネと筋肉を使って生み出されているのです。

猫は適切な着地体勢を知っている

大ジャンプを披露するなでしこちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
生後1ヶ月でも上手に着地できるといわれている猫。内耳に体のバランスをつかさどる器官を持っており、落下中に頭・首・体を回転させて適切な着地体勢を整えていきます。さらに背骨を柔軟に動かして着地の衝撃を吸収するため、高所から跳び降りることもできるのです。

飛び降りるジャンプはちょっと苦手?

今にも飛び降りそうなはっちちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が跳び降りるジャンプを怖がることがあるのは、降りることを考えずに高所に上ってしまうから。猫は前方向には最大2.5m、上方向には1.8m跳べるといわれていますが、跳び降りる力については猫次第……なのかもしれません。

おっとりタイプの猫はあまりジャンプしない?

ジャンプする直前の蘭丸くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ジャンプはエネルギーを使います。このため面倒くさがりな性格のぽっちゃり体形の猫や、ペルシャなどの長毛種、おっとりタイプのメス猫などは、それほどジャンプをしたがりません。また、年を重ねて筋肉が衰えるとジャンプの回数も減る場合があります。
猫のジャンプ力は、その体のつくりに秘密がありました。猫種や性格によってはあまりジャンプをしたがらない猫もいるようですが、あなたの愛猫はどうでしょうか? 改めて愛猫の行動に注目して、ジャンプ力をチェックしてみてくださいね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2022年1月号『マメ知識&撮り方も 猫のジャンプ力の秘密がわかった!Jampin' Cats』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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