猫と暮らす
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猫飼いの困りごとTOP3の1つ、トイレ以外での粗相。原因と対策を獣医師に聞いた
猫を飼っていて、「大変だなぁ」と感じる場面もあるかと思います。今回、ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、猫の飼い主さんを対象に、実際にどのような困りごとがあるかアンケートを実施。また、そのなかでも多く寄せられた困りごとへの対処法を、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に伺いました。
【調査】猫を飼っていた大変だったことは?

今回ねこのきもちWEBMAGAZINEでは、飼い主さん285名に「猫を飼っていて、『猫を飼うことは大変だ』と感じたことはありますか?」とアンケート調査を実施。すると、飼い主さんの68%が「はい」という結果になりました。半数以上の飼い主さんが、猫を飼ううえで大変な思いをしたことがあるようです。
実際にはどのような困りごとが?
では、具体的にどのようなことが大変だったのでしょうか。飼い主さんから寄せられたコメントを紹介します。
猫が布団やクッションに粗相をする
・トイレ以外におしっこをすることがある事。布団、ソフト、かご等々に時々おしっこをしてしまうので、洗濯が大変なときがあります。
・布団で粗相をする。ひどいときは毎朝されるので、毎日朝から布団を洗う羽目に。
・気に入らないことがあると、座布団に粗相をします。おかげでしょっちゅうカバーを洗濯する。
・布団で粗相をする。ひどいときは毎朝されるので、毎日朝から布団を洗う羽目に。
・気に入らないことがあると、座布団に粗相をします。おかげでしょっちゅうカバーを洗濯する。
お留守番の際に寂しくないか、安全に過ごせるかが心配
・仕事や外出しているとき、にひとりにさせていて可哀想に思い、常に落ち着かない。
・1日家を空けるとゴハンを用意しておいても心配。
・家をどうしても空けるとき、心配で心配で……。
・1日家を空けるとゴハンを用意しておいても心配。
・家をどうしても空けるとき、心配で心配で……。
病気をしたときの通院や自宅でのケアが大変だった
・入院してゴハンが医療食以外食べれなくなったこと。
・病気になって、毎日動物病院で点滴を打ちに通った事。
・夜中に突然、嘔吐と下痢が始まり、夜間救急で診てもらったとき。
・病気になって、毎日動物病院で点滴を打ちに通った事。
・夜中に突然、嘔吐と下痢が始まり、夜間救急で診てもらったとき。
大変な愛猫のお世話をポジティブに捉えている飼い主さんも
・心配事はあるけれど愛しさという感情で埋め尽くされている。
・机にあるものやコードなどをいちいち嗅いだり噛んでみたり食べてみたりするので、部屋に気軽にものを置けなくなった。でもおかげで部屋はいつも片付いています。
・机にあるものやコードなどをいちいち嗅いだり噛んでみたり食べてみたりするので、部屋に気軽にものを置けなくなった。でもおかげで部屋はいつも片付いています。
【獣医師解説】愛猫の粗相への対処法は?
アンケートで見えてきた困りごとの1つに、愛猫の粗相がありました。猫はなぜトイレ以外の場所に粗相をするのでしょうか?
猫はなぜトイレ以外の場所でおしっこをするの?
――今回実施したアンケートでは、猫がトイレ以外でおしっこなどをしてしまうという困りごとが多く挙がりました。トイレがあるのにも関わらず、猫が布団やクッションにおしっこをするのはなぜですか?
岡本先生:
「トイレ環境に不満がある場合や、膀胱炎などの泌尿器疾患が潜んでいる場合もあります。また、マーキングの意味合いでトイレ以外の場所におしっこをしているケースもあります」
岡本先生:
「トイレ環境に不満がある場合や、膀胱炎などの泌尿器疾患が潜んでいる場合もあります。また、マーキングの意味合いでトイレ以外の場所におしっこをしているケースもあります」
猫がトイレ以外の場所でおしっこをする時の対処法は?
――猫が布団やクッションにおしっこをしてしまう時の対処法を教えてください。
岡本先生
「私達ヒトでは感じ取れないレベルでも、1度おしっこした場所は、猫がニオイを感じ取り再度ニオイ付けでおしっこをしてしまう事があります。対策方法としましては、可能でしたらお布団を丸洗いしていただくか、中性洗剤を含ませた布で拭き、ネコ用のニオイ消しスプレー等を併用してニオイを徹底的に除去してみてください」
――なるほど、ニオイをなくすことで同じ場所へのマーキングを減らせるのですね。ところで、猫がトイレに不安を持っている場合にトイレ環境はどのように整備するのがよいでしょうか。
岡本先生
「猫はトイレにとてもこだわりを持っていることが多く、家庭にいる猫+1個分のトイレを設置することが推奨されています。警戒心の強い猫には特に、トイレを安心して排泄できる場所に置いてあげてください。廊下など静かな場所や、猫の動線になる場所がよいかと思います。
また、広め(体長の1.5倍以上)のトイレを好む猫が多く、粗相の原因として『広いところでしたい』という気持ちでしている可能性があります。さらにトイレ砂の材質と大きさ・置き場所・屋根のある無し等の好みも分かれますので、少し時間がかかりますがいくつか試してより好むトイレ環境を作ってあげると、お布団やクッションでの粗相がなくなるかもしれません」
岡本先生
「私達ヒトでは感じ取れないレベルでも、1度おしっこした場所は、猫がニオイを感じ取り再度ニオイ付けでおしっこをしてしまう事があります。対策方法としましては、可能でしたらお布団を丸洗いしていただくか、中性洗剤を含ませた布で拭き、ネコ用のニオイ消しスプレー等を併用してニオイを徹底的に除去してみてください」
――なるほど、ニオイをなくすことで同じ場所へのマーキングを減らせるのですね。ところで、猫がトイレに不安を持っている場合にトイレ環境はどのように整備するのがよいでしょうか。
岡本先生
「猫はトイレにとてもこだわりを持っていることが多く、家庭にいる猫+1個分のトイレを設置することが推奨されています。警戒心の強い猫には特に、トイレを安心して排泄できる場所に置いてあげてください。廊下など静かな場所や、猫の動線になる場所がよいかと思います。
また、広め(体長の1.5倍以上)のトイレを好む猫が多く、粗相の原因として『広いところでしたい』という気持ちでしている可能性があります。さらにトイレ砂の材質と大きさ・置き場所・屋根のある無し等の好みも分かれますので、少し時間がかかりますがいくつか試してより好むトイレ環境を作ってあげると、お布団やクッションでの粗相がなくなるかもしれません」
猫を飼っていると癒されることも多々ありながら、大変に感じるときもありますよね。愛猫との楽しい生活のため、粗相が大変だという飼い主さんは、今一度愛猫のトイレ環境を見直してみましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/仲田陽子
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/仲田陽子
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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