猫の生活に欠かせない室内遊び。成長とともに遊ぶ目的が変化するので、遊びを提供する飼い主さんも、おもちゃや遊び方を年代にあわせて変えていく必要があるでしょう。子猫・成猫・シニア猫の遊び方と、それぞれの年代に適したおもちゃの選び方を獣医師の長谷川諒先生に教えていただきました。
1才未満の「子猫」には、噛む・じゃれるおもちゃを!
生後2カ月の頃から、子猫はひとりで遊ぶことを覚えます。アクティブで好奇心旺盛な子猫にとっては、動いているものすべてが遊びの対象。最初はじゃれたり、噛んだりする遊びが中心になるので、それに対応したおもちゃを用意するといいでしょう。1才に近づいてくると、狩猟本能を刺激する遊びが多くなります。
愛猫が好むおもちゃの見つけ方
ひも、アルミホイル、新聞などの身近なものを利用して、愛猫が好むおもちゃを見つけることができます。ひもに興味を示せばじゃらしタイプ、アルミホイルのボール(直径5cm以上)を追いかければ転がしタイプ、新聞のカサカサ音に反応すれば音鳴りタイプのおもちゃという具合に、愛猫の好みを探ってみましょう。
ただし、ひもやアルミホイルは誤食しやすいので、遊び終わったら片付けましょう。
飼い主さんの手で遊ぶのはNG
子猫時代に手をヒラヒラさせて遊んでいると、「手はおもちゃなので噛んでいい」と思ってしまいます。愛猫に噛みグセをつけないため、また噛まれて傷を負わないためにも、飼い主さんの手では遊ばせないようにしましょう。
1~6才の「成猫」には、獲物に見立てたおもちゃがいい
猫には狩猟本能がありますが、人と暮らす家猫には狩りの機会がありません。1~6才の時期は、狩りのまねをした遊びで「ハンター欲求」を満たしてあげることが、愛猫のストレス解消につながります。
獲物のようにじゃらしタイプのおもちゃを動かしたり、ボールを追いかけさせたりして、ダイナミックに遊んであげましょう。
7才以上の「シニア猫」には、安心できるおもちゃを与えたい
シニア猫はあまり変化を好まないので、お気に入りのおもちゃで、これまでと変わらず遊んであげることが一番いい遊び方になります。
もし新しいおもちゃを購入するのであれば、安心感を高めるようなものを選んであげたいです。寝床に愛猫の好きなニオイ付きのおもちゃを置いたり、トンネルなどのおもちゃを隠れ場所として使ったりするのもいいでしょう。
年代によって遊ぶ目的が変わるからこそ、ふだんの遊び方をよく観察して、「年齢×好み」でその猫に適した遊びを見つけてあげましょう。
お話を伺った先生/長谷川諒先生(きたじま動物病院)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】年代別!猫のおもちゃの選び方&おすすめの遊び方』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。