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【獣医師監修】年代別!猫のおもちゃの選び方&おすすめの遊び方

年齢にかかわらず、猫にとって遊びは健康に暮らすために必要なものです。小動物を捕まえる・獲物を追って木登り・飛んでいる鳥をキャッチ・巣穴の獲物探しなど、ハンターの本能を満たす基本的な狩り遊びのやり方から、子猫・成猫・シニア猫それぞれにおける遊びの目的と適したおもちゃをご紹介します。

子猫からシニア猫まで楽しめる狩り遊び

年齢に関わらずとことん楽しめる、狩りに見立てた4つの遊びをご紹介。シニア猫の場合は、体に無理のないように注意しながら行いましょう。

〔狩り遊び1〕小動物を捕まえよう

猫は木の葉の下で動く獲物を連想し、捕まえようとします。狩りの際、猫は木の葉の下で動いたり、土に潜るネズミなどの小動物を捕まえたりすることも。そんな獲物の様子を連想させる遊びです。棒付きおもちゃを小刻みに揺らすと、猫はより興味がそそられます。マットの下から棒付きおもちゃの先を出したり、引っ込めたりを繰り返しましょう。

高齢の猫にはこうして

猫が近寄ってきてからゆっくり動かして。とくに15才を超える頃から、視力が低下する猫も多いようです。猫がしっかりと目で追って捕まえられるように、ゆっくりおもちゃを出したり、引っ込めたりしてあげてください。

〔狩り遊び2〕獲物を追って木登り

上下運動の欲求を満たして、運動量もアップさせてあげましょう。この遊びでは、虫や鳥などを追いかけて木に登る感覚を、猫に味わわせることができます。猫はよりリアルに近い狩りの体験ができ、楽しいと感じるでしょう。また、高い場所へ上らせることで、足腰を鍛えたり、運動量を増やすことにつながります。棒付きおもちゃで猫を誘導し、階段や猫タワーなどの段差のある場所へ上らせましょう。

シニア猫にはこうして

猫が追いつくのを確認しながら行ってあげてください。シニア猫の場合、足腰に負担がかかり過ぎないように、猫のスピードに合わせてゆっくりと追わせ、段差の高さはジャンプなしでも上れる20㎝程度までがベターといわれています。

〔狩り遊び3〕飛んでいる鳥をキャッチ!

空中にいる獲物を捕まえる楽しさを味わわせます。おもちゃを空中で揺らすことで、空を飛ぶ鳥に見立てます。5秒くらい猫の顔の前で振り、猫がおしりを振って飛び付こうとしたら、おもちゃを一気に上に引いてみてください。1回失敗したら、2回目はキャッチさせてあげると、猫は「次も捕まえよう」とやる気になってくれるでしょう。猫の頭上で、ひも付き・ワイヤー付きのおもちゃをゆらゆら動かします。猫がジャンプしたり伸び上がったら、2回に1回はキャッチさせてあげましょう。

シニア猫にはこうして

あまり動きたがらないシニア猫には、伸び上がってキャッチできる高さを目安に、おもちゃをチラつかせてみてください。前足でちょいちょいさせるだけでも、狩りの本能を満たすことができます。

〔狩り遊び4〕巣穴の獲物探し

猫が狩りの際にする、巣穴に隠れている獲物を前足で探って捕まえたり、物陰からこっそり獲物に忍び寄る様子を模した遊びです。市販の猫用トンネルがない場合は、フタを開けた段ボール箱などでも代用できます。猫用トンネルの入り口でおもちゃを小刻みに動かし、猫をトンネル内へ誘導したり、トンネルの中からおもちゃを捕まえさせましょう。

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シニア猫にはこうして

高齢になり、あまりおもちゃに食いつかないようなら、トンネルを床に置くだけでもOK。猫が「獲物がいるかな」と感じて、中をのぞいたり、くぐったりするだけでもいい刺激になります。

年代別のおもちゃ選び:子猫の場合

子猫のおもちゃ選びのポイントと、おすすめのおもちゃをご紹介します。

子猫はじゃれたり噛む対象におもちゃを利用する

生後2カ月頃から、子猫は単独で遊ぶことを覚えます。アクティブで好奇心も旺盛な子猫にとって、動いている物すべてが遊びの対象になります。最初はじゃれたり噛んだりする遊びが中心なので、おもちゃもそれに対応した物を用意したいところです。ただし、猫が噛んでもいい物とカン違いしてしまうので、人の手足では遊ばせないでください。
1才に近くなるとハンター魂が刺激される遊びが多くなります。

ひも・アルミホイル・新聞で好みのおもちゃを見つける

ひもに興味を示せば“じゃらしタイプ”、アルミホイルのボール(直径5㎝以上)を追いかければ“転がしタイプ”、新聞のカサカサ音に反応すれば“音鳴りタイプ”という具合に、身近な物を利用して、愛猫が好むおもちゃのタイプを探すことができます。

※アルミホイルやひもは誤食しやすいので、遊び終わったら片付けましょう。
※ぬいぐるみなどはほころんできたら、繕うか新しい物に変えて誤食を防ぎましょう。

フード組み合わせ タイプ

おもちゃにフードを組み合わせたタイプ。転がして追いかける楽しさに加えて、どこからフードが飛び出すか考えるため、子猫の知能の発達に役立ちます。食べ物の要求が激しい猫や、食事量制限中の猫にも効果的です。

かみかみ タイプ

子猫にとって動く物はすべておもちゃなので、飼い主さんの手を噛みたがることもありますが、噛みグセを付けないためには人の手で遊ばせないこと。代わりに噛んだりくわえることができる、専用のおもちゃを用意しましょう。また、子猫の小さな口でも噛みやすい形状のものを選ぶように心がけましょう。

ぬいぐるみ タイプ

長さ20㎝くらいの大きめのぬいぐるみは、猫キック&猫パンチ対策に大活躍。遊んでいるうちに興奮して、飛びかかってきたら、ぬいぐるみを与えてみてください。また、ぬいぐるみは猫自身のニオイが付くので、安心感もあり、ベッドに運ぶ猫も。押すと音が鳴るタイプもあります。ぬいぐるみはほころんだら繕うか、新しい物に変えてあげてください。

【NG】飼い主さんの手で直接遊ばせないで!

子猫時代に、手をヒラヒラさせて遊ばせていると、手をおもちゃ、噛んでいい物と思ってしまいます。噛みグセを付けないために、また噛まれて傷を負わないために、飼い主さんの手では遊ばせないこと。

年代別のおもちゃ選び:成猫(1才~6才)の場合

1才~6才の成猫のおもちゃ選びのポイントと、おすすめのおもちゃをご紹介します。

おもちゃでハンターの本能を満たしてあげて

猫には狩りをする本能がありますが、人と暮らしているとその機会がありません。狩りのような遊びで「ハンター欲求」を満たしてあげることが、ストレス解消につながります。獲物のようにじゃらしおもちゃを動かしたり、ボールを追いかけさせたり、ダイナミックに。

じゃらし タイプ

猫のおもちゃの代表格。頭上で振ってヒラヒラさせたり、床でニョロニョロ、物陰からちらつかせるなど、飼い主さんの創意工夫で遊びが広がる、ひも&棒のおもちゃ。

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転がし タイプ

追って走ったり転がして遊ぶことで、自然に運動不足解消になります。広い場所で存分に走らせてあげてください。ボールの材質もいろいろあります。

獣毛タイプ

獲物に見立てた小動物がモチーフ。本物そっくりな毛などに興奮する猫も多いよう。ただ誤食することも多いので1人遊びは絶対にNGです。

音鳴り タイプ

猫は派手な音より、獲物の小動物が動いているような音が好き。小さな鈴や、詰め物がカサカサいう小さな高音にそそられます。

年代別のおもちゃ選び:シニア猫(7才以上)の場合

7才以上のシニア猫のおもちゃ選びのポイントと、おすすめのおもちゃをご紹介します。

おもちゃで安心感を高める

シニア猫は変化をあまり好まないので、お気に入りのおもちゃで、これまで通り遊んであげてください。新しく与えるなら、安心感を高めるようなものを選びましょう。寝床に猫の好きなニオイ付きのおもちゃを置いたり、トンネルを隠れられる安心のスペースとして利用してもいいですね。

トンネル タイプ

シニア猫の場合、トンネルをくぐって遊ぶというよりは、その狭さや薄暗さを利用して、隠れ場所を一つ増やす感覚で用意するのが○。

ニオイ タイプ

またたびやキャットニップなど、猫が好むニオイ付きのおもちゃ。猫自身のニオイも付くとさらにお気に入りになります。噛んで中身が出ない丈夫なものを選んであげてください。
猫のおもちゃ選びのポイントや遊び方について、年代別に解説しました。猫によって好みや遊びの目的も違うので、愛猫にあったおもちゃや遊び方を見つけてあげてくださいね。
監修/長谷川諒先生(きたじま動物病院)
文/ねこのきもちWeb編集室
参考&画像・イラスト出典/「ねこのきもち」本誌、ムックより
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