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生まれたての子猫の状態と必要なお世話 可愛いけど大変な時期に飼い主に求められること

生まれたてほやほやの子猫はとても愛らしいですが、ごはんやトイレなど自力でできないことが多いため、お世話はなかなか大変です。しかし、この時期しか味わえない表情やしぐさなど、魅力的な点はたくさんあります。

そこで今回は、生後0カ月~2カ月頃の子猫の状態やお世話するうえでのポイントなどを、獣医師の田草川佳実先生に伺いました。

0カ月齢のお世話や子猫の状態

生まれたてのかわいい子猫ちゃんたち♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
生後間もない猫は、人の手のひらにのるほど小さく、体重は140~200g程度しかありません。生後3日ほどで目が開く個体もいますが、この時点ではあまり見えていないでしょう。

這って動くことはできますが、立って歩くことはできず、母猫による哺乳や排せつの介助などが不可欠です。もし、生後間もない1~4週齢の子猫に人工哺乳が必要なら、回数と量は週齢ごとに異なります。生後10日くらいまでの子猫は嘔吐反射がなく、飲み過ぎると命に関わることもあるため、注意が必要です。

生後3週間ほど経つと、よちよち歩きを始めたり、多少母猫の介助を伴いながらも、自力で排せつできるようになったりします。ちゃんと目が見え、耳も聞こえるようになるのは、生後4週間前後です。

キトンブルー

「キトンブルー」とは、生後0カ月の頃に見られる青い目のこと、虹彩にメラニン色素が沈着する前に起こる現象で、その後、猫本来の目の色に変化していきます。赤ちゃんの時期だけしか見られないのは、とても貴重ですね。

1カ月齢のお世話やフードのこと

Mix(ミケ)のももちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
生後1カ月になると、体重は500~550gほどになります。乳歯が生えそろい、離乳食から子猫用のドライフードが食べられるように。消化状態には個体差があるので、フードの切り替え時期やフードの種類などについては、かかりつけの獣医師に相談してください。
また、この頃には多くの猫がトイレを覚え、自力で排せつができるようになります。

2カ月齢のお世話と社会化期について

ブリティッシュショートヘアのムーンちゃんたち♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
体重1kgほどに成長する生後2カ月頃。生後2週間~9週間(2カ月齢)は「社会化期」と呼ばれ、母猫・同居猫・人とのふれあいを通じて社会性を学ぶ時期です。この時期のコミュニケーションは、フレンドリーな性格を育む一助になるといわれています。

ただ、社会化期の終わり頃には恐怖心も芽生えてくるので、嫌がっているのに無理やりふれあうのは禁物。怖さを回避するために、攻撃行動や逃避行動を学んでしまうおそれがあります。愛猫の様子を見ながら、おやつやおもちゃを上手に使って、やさしく接してあげましょう。
子猫の成長はあっという間。とくに、生後0カ月~2カ月あたりの成長は一瞬です。この時期のかわいらしさをしっかりと目に焼き付けながら、大切にお世話してあげましょうね。
お話を伺った先生/田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2023年6月号『成長はあっという間、かわいさは一生もの。 子猫すくすくアルバム』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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