猫はさまざまなしぐさによって、飼い主さんに気持ちを伝えてきます。今回は、猫がよくする4つの“アピールしぐさ”について、動物看護師の小野寺温先生に教えていただきました。どんなアピールが潜んでいるのか探ってみましょう。
飼い主さんを起こす
寝ている飼い主さんに対して、すり寄ってみたり、ちょいちょいと前足で触れてみたり、顔や髪をなめたり。猫の「起きて」アピールのしぐさには、さまざまなバリエーションがあります。そのときの気持ちは「そばにいたい」であることも、「ごはんが欲しい」であることも。特にごはんを求めて起こす猫は、大胆にアピールすることもあります。
飼い主さんに対して鳴く
猫のかわいい鳴き声が聞こえたら「かまってほしい」のアピールサイン。遊んでほしいときや、飼い主さんとコミュニケーションを取りたいときに鳴き声をあげます。
ただし、控えめな性格の猫の場合は、いきなり距離を詰めると逃げてしまうため、おやつなどを使って少しずつ距離を縮めてみてもよいでしょう。
飼い主さんに近づく
飼い主さんに近づいてきたり、体をすり寄せてきたりするときは甘えモード。「そばにいたい」という気持ちの表れです。なでるなどスキンシップをして、猫を幸せ気分にさせてあげましょう。
そーっと近づいてくるタイプの猫には、むやみに触れずに猫のやりたいように任せてみるのも手です。
お出迎えをする
外出から帰った飼い主さんをお出迎えしてくれる猫も多くいます。お出迎えをするほど飼い主さんを待ち続けた猫は、「会いたかったよ~!」という気持ちで、うれしくて興奮状態に。帰ったら「ただいま」と声をかけたり、なでたりすると、猫もさらに喜んでくれるでしょう。
猫はあらゆるしぐさで飼い主さんに気持ちをアピールしてきます。アピールを受けたら、猫の気分が上がるようにかわいがってあげたいものですね。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学生命環境学部講師 動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2020年5月号『「そのとき」「その猫」に合った絆の強め方 猫とTimeコミュニケーションしてみませんか?』
文/小泉美筆
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。