愛猫とのスキンシップの時間は、なによりの癒し♪ しかし、方法を一歩間違うと噛まれたり引っかかれたり、攻撃されてしまうことも……。
今回は、スキンシップの際に噛まれたり引っかかれたりしないための「予防法」や「サイン」を解説します!
ふたつのスキンシップシーンを例に見ていきましょう。
スキンシップシーン1:愛猫がスキンシップの際に暴れだし、引っかかれた!
なぜスキンシップのときに猫が暴れだしたのか……おもに、次のふたつが理由に。
理由1:猫の気分がのらなかったから
ご存じのように、猫は気分屋! かまわれたくないタイミングに抱っこされると、どんなにスキンシップが好きな猫でも不快感から攻撃することがあります。
理由2:抱っこに不安を覚えたから
猫はもともと拘束されるのが苦手。そのうえ、無理な体勢をさせられたり、不安定な抱き方をされると不安や身の危険を感じ、逃げようとします。
こういうシーンには、下記の3つの予防法が効果的です♪
予防法1:抱っこは猫からアピールしてきたときだけにしよう
飼い主さんを見つめてきたり、しっぽを立ててすり寄ってきたら、猫が飼い主さんに甘えたがっている証。
このタイミングで抱っこすれば、攻撃されることはほぼありません。
予防法2:飼い主さんの体にそわせるように抱っこしよう
猫が不快に感じない抱っこのコツは、四肢と下半身を安定させること。さらに、飼い主さんとの間に隙間をつくらず密着させると安心できます。
予防法3:身をよじらせたり逃げようとしたら、すぐに離してあげよう
猫が抱っこを不快に感じると、飼い主さんの腕から逃げようと身をよじらせたり、足を突っ張ったり、嫌がるそぶりを見せます。
このサインが出たら、抱っこをやめるのが理想!
スキンシップシーン2:愛猫が近付いてきたのでなでていたら、いきなり噛まれた!
続いて、もうひとつのスキンシップシーンについても見ていきましょう。愛猫のほうから寄ってきたのに……なんで噛んだの!?
理由1:スキンシップの時間が長過ぎたから
長時間のスキンシップで、猫が「もう充分!」と感じたときに飼い主さんを噛むことが。これは「愛撫誘発性攻撃行動」と呼ばれる、猫によく見られる行動のひとつ。
理由2:触った部位や力加減がNGだった
必要以上の力でなでられたり、苦手な部位を触られたりすると、飼い主さんに「やめて!」の意味で噛み付くことが。
さて、今回のシーンの場合、下記のようにして攻撃されないようにしましょう!
予防法1:なで過ぎはNG! なでるときは指先で優しく、毛並みに沿って
長時間のスキンシップは猫によっては大きなストレスになるので、気持ちよさそうなところでストップして。
猫が毛づくろいをするように、指先で軽くなでるくらいがベストです。
予防法2:猫が好きな部位を中心になでてあげよう
猫は自分で毛づくろいできない「顔周り」をなでられるのが好きな傾向に。猫が喜びやすい部位をなでてあげてましょう。
猫が喜ぶなでなでスポットは、「おでこ」「後頭部」「鼻筋」「あご周り」です。
予防法3:しっぽをパタパタさせたら、すぐになでるのをやめよう
スキンシップのやめどきは、猫のしっぽをチェックしてみて! しっぽをパタパタと振り始めたらイライラしているサインなので、なでるのをやめてそっとしておきましょう。
せっかくのスキンシップのときに、愛猫に噛まれてしまったり、引っかかれたりしてしまうのは悲しいですよね。
どのようなことを不快に思って攻撃してくるのかを考えて、飼い主さんも愛猫も楽しくスキンシップできるように工夫をしましょう♪
出典/「ねこのきもち」2017年3月号『シーン別にサインと予防策を紹介! 噛む・引っかく される前にできること』
(監修:もみの木動物病院副院長 村田香織先生)
文/Honoka
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。