猫と暮らす
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猫が外を見るのは出たいから? 猫のしぐさや行動の真意を専門家に聞いた!
そこで今回は、「手をペロペロする」「何か失敗したときに爪とぎをする」など、飼い主さんが勘違いしがちな猫の行動の真意について、愛玩動物看護師の小野寺温先生に伺いました。
人の手をつい噛んでしまったあとにペロペロとなめるのはなぜ?
野生の猫は獲物を捕らえたあと、獲物をなめて毛や羽を取り除き、きれいにしてから食べます。「人の手をつい噛んでしまう」というのは、人の手の動きが獲物のように見えて狩猟本能が刺激され、反射的にとった行動でしょう。そのため、噛んだあとになめるのも、この本能的な行動の名残だと考えられます。
スリッパや靴下などのニオイをかいで口を半開きにするのはなぜ?
猫は興味のあるニオイをかぐと、そのニオイを上あごにある穴から鋤鼻器(じょびき)という器官に取り込み、フェロモンが含まれているかどうかを分析しようとします。その際、このような特徴的な表情になるのであって、必ずしもそのニオイがクサイというわけではありません。
遊んでいておもちゃを捕りそこなったときなどに急に爪とぎをするのはなぜ?
猫が「急にその場にふさわしくない行動を少しだけする」のが転位行動の特徴で、爪とぎのほか、脇腹の毛づくろいやノビなどをすることもあります。
窓の外の景色を長い間見ているのはなぜ?
しかし、猫は「自分がよく知っている安全な場所にいることが好き」な動物なので、外に出た経験がない猫の場合は、外に出たいと思うことはほとんどありません。安全な場所から外の景色を観察して、楽しんでいるだけでしょう。
参考/「ねこのきもち」2025年5月号『正しく読み取れてる? 誤解しがちなしぐさ 猫の本音はこうだった!』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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