意外な意味が込められているケースも！　“猫の細目”に隠れた気持ちって？

猫が細目をしている様子は、とてもかわいらしいですよね。実はこのしぐさには、さまざまな理由・意味が込められていることをご存じでしょうか。

今回は、どんなときに猫が細目をするのかなどについて、獣医師の藤井仁美先生にお話を伺いました。

まぶしいから「細目」

反射行動のひとつとして見られるのが、まぶしいときに目を細める姿。

猫の目は、暗闇でも物が見えるように光を取り込みやすい構造になっているため、光を強く感じて目を開けていられないときに細目をすることがあります。

もし、猫がまぶしそうに細目をしていたら、光を遮ってあげるといいでしょう。

リラックスしているから「細目」

頭をなでていたら猫が目を細めた……なんてことはありませんか？

猫はゆったりくつろいでいて、「気持ちいいな」と感じているときも細目になります。また、毛づくろいをしていたり、日向ぼっこをしていたりしているときの細目も、リラックスしていてストレスがない状態といえるでしょう。

そっと見守ってあげるのがおすすめ

猫がリラックスしているときは、むやみに触れたり音を立てたりしないようにしましょう。ゴロゴロとのどを鳴らしているときも、「今はリラックスしているから、そっとしておいてほしいな」というサインの場合があるので、そっと見守ってあげてください。

愛情表現・敵意がないから「細目」

猫が飼い主さんのほうを見て目を細めていたら、「愛情表現」の場合もありますが、「敵意はないから優しくしてほしいな」「やめてよ」という気持ちの可能性も。

猫はほかの猫と鉢合わせたときに目を細めてケンカを回避することがあり、飼い主さんにも「イヤなことはしないでね」と伝えるために目を細めてサインを送っていることがあるのです。

飼い主さんも目を細めてあげよう

猫から「敵意はないよ」というサインを受け取ったら、飼い主さんも表情を和らげて目を細めてみてください。大きく目を見開いていると、猫は「挑戦してきた」ととらえてしまう場合も。猫の動きに呼応して、猫が目をそらしたら飼い主さんもそらしてみるなど、猫の気持ちで接してみましょう。

細目でいる愛猫を見かけたら、「どんな気持ちでいるのかな？」などと想像し、そのときの気持ちに合った対応をしてあげられるといいですね。

お話を伺った先生／藤井仁美先生（獣医師獣医行動診療科認定医ペット行動カウンセラー）
参考／「ねこのきもち」2023年2月号『そのときの気分をお天気マークで解説！目を細める猫の気持ち』
文／亀山はるか
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

CATEGORY 猫と暮らす

2025/07/30 UP DATE