1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 雑学・豆知識
  4. 「ミャオ効果」ってなに? 猫が人にもたらす健康効果とその理由を専門家が解説!

猫と暮らす

UP DATE

「ミャオ効果」ってなに? 猫が人にもたらす健康効果とその理由を専門家が解説!

愛猫と一緒にいると、心が癒されて元気になる……そんな気持ちになったことがある飼い主さんは多いでしょう。実はこれ、医学的にも存在するといわれている「ミャオ効果」と呼ばれるもの。人が猫に癒されて自律神経のバランスが整い、健康状態がよくなることをいいます。

そこで今回は、猫がなぜ人にミャオ効果をもたらすのかを、実際にミャオ効果を検証している順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生に伺いました。

とにかくかわいいから

ペルシャのFa Faちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
人が猫をかわいいと感じるのには「瞳が大きい」「丸みを帯びた輪郭をしている」など、“ベビースキーマ”と呼ばれる身体的特徴が関係していると考えられています。かわいいと感じることで愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、自律神経が整うのです。

のどをゴロゴロ慣らすから

Mix(ミケ)のおとめちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫がリラックスしているときなどに、ゴロゴロとのどを鳴らすことがあります。この“ゴロゴロ音”は約25ヘルツ(1秒間に25回振動する)ほどの低周波で、この音が人の副交感神経を高めてくれることがわかってきました。
副交感神経が優位になると穏やかな気分に導かれるほか、心臓血管疾患リスクの低下や、血圧や呼吸のバランスがよくなるなどの効果があるといわれています。

くすっと笑えるから

ペルシャのごめんちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は「なんでそんなところに!?」という場所にいたり、ふだんはクールなのに必死で何かをしていたりなど、私たちをよく笑わせてくれますよね。笑うことは自律神経のバランスを整えるのにとても効果的だといわれており、ストレスホルモンの分泌が減少し、リラックス効果を得ることができるのです。

また、笑うことで「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」と呼ばれる体内でウイルスに感染した細胞などを排除するリンパ球の一種が活性化され、免疫力が向上するという健康効果も期待されています。

よく眠るから

Mix(ミケ)のしおちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は“寝る子”が語源といわれるほどよく眠り、1日の2/3ほどを睡眠に費やします。寝ている猫を人が見ると、相手の動作を見たときに脳内で自動的にまねる「ミラーニューロン効果」によって、自分も眠気を感じやすくなるのだとか。
睡眠は自律神経のバランスを保つためにとても重要なので、よく寝る猫と過ごすことは、“整う”ことに一役買っているといえるでしょう。
猫は、見た目でも行動でも私たち人を癒してくれる存在です。「疲れたな~」と思ったら、愛猫をゆっくりと観察してみるといいかもしれませんね。
お話を伺った先生/小林弘幸先生(順天堂大学医学部教授 日本スポーツ協会公認スポーツドクター)
参考/「ねこのきもち」2025年6月号『ミャオ効果って、なに!? 猫で人が“整う”理由を医学的に解説』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る