猫と暮らす
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猫が亡くなる前に見せる予兆とは? 飼い主はどうすればいい? 獣医師に聞いた
猫はいったいどのような予兆を見せるのでしょうか。また、もし愛猫がこういった予兆を見せたら、飼い主さんはどんな行動をとればよいのでしょうか。
予兆は「体が冷たくなってくる」「元気・食欲・体重の減少」
岡本先生:
「猫が亡くなる前に見せる予兆の例としては、体が冷たくなってくることや元気や食欲がなくなること、体重が落ちてくることなどが挙げられます。
体が冷たくなる理由は循環不良でしょう。そして、元気・食欲・体重の減少は、体調不良によって元気・食欲が落ち、その結果体重が減少するという流れによって発生します」
「排泄の失敗」「呼吸の変化」なども予兆の1つ
「また、排泄の失敗や呼吸の変化も、猫が亡くなる前によく見られる予兆です。
排泄の失敗は、体調不良で起き上がれなくなった結果、トイレまで間に合わず排泄がうまくいかなくなるのが主な原因で、呼吸の変化の原因としては、呼吸器疾患の悪化、貧血、疾患による血液pHの変化、発熱などが挙げられるでしょう。
このほか、反応が鈍くなることも予兆のひとつです。病態の悪化によって立ち上がれなくなったり、呼びかけなどに反応ができなくなったりして、意識がもうろうとすることが理由として考えられます」
愛猫が予兆を見せたら何をすべき?
岡本先生:
「もし今回紹介したような予兆を愛猫が見せた場合、その予兆が慢性的なものであるか、急にあらわれたものかによって対応が変わります。
慢性的な場合は、ふだんからかかりつけの先生に相談しておきましょう。どのような症状が出たら旅立ちが近いのか、なるべく側にいたほうがいいのかなどについて確認し、心の準備をしておくことが大切です。
一方、急に症状が出た場合は、早急に動物病院へ連れて行くようにしてください」
取材・文/岩井まどか
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年8月時点の情報です。
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