猫と暮らす
UP DATE
声をかけられると猫は安心する? 猫と上手に交流する4つのコツとは
では、猫がOKで実際に交流するときは、どのように接すればよいのでしょうか。今回は、猫と交流する際の4つのコツを、上智大学総合人間科学部心理学科准教授の齋藤慈子先生に解説していただきました。
猫との交流のコツ(1)声をかける
例えば、猫は「おはよう」という音声と「飼い主さんが部屋に入ってきて近くにいる」という状況を結びつけて学習するため、「おはよう」と聞くと飼い主さんの行動やまわりで起こることを予測でき、安心しやすくなります。同様に、「ゴハンだよ」「ただいま」といった声かけも、猫の安心に一役買っている可能性が。
ただし、突然の大声での声かけは逆効果なので禁物です。
猫が喜ぶことをする際に名前を呼ぶ
猫は自分の名前(音声)を、その後に起こる「ゴハンが出てくる」「なでてもらえる」といった出来事と結びつけて学習しているため、その音声を聞くと「何かいいことがあるぞ」と期待し、顔を向けたり近寄ってきたりするのです。
交流のコツ(2)体で触れ合う
顔まわりや背中など、猫が触られるのを好むところから、毛並みに沿ってやさしくなでましょう。気持ちよさげに目を細めたり、のどをゴロゴロと鳴らしたりしていたら、心地よくなっているサインです。
猫からスリスリしてくることも
もともとスキンシップを好まない猫でも、声をかけたり体に触れたりすることを機会あるごとに繰り返して人に慣らしていくと、自ら甘えてくることもあるでしょう。そんなときはできるだけ受け入れて、しっかりとスキンシップをとってあげてください。
交流のコツ(3)一緒に遊ぶ
おもちゃが片付けてある場所に行って飼い主さんのほうを見たり、飼い主さんのほうに近づいたりといった「遊びたいサイン」を送ってくることがあるので、見逃さないようにしたいですね。
交流のコツ(4)食事を与える
生きるのに不可欠な食事は、生理的な欲求を満たすと同時に心理的な満足感を与えてくれる、猫にとって「いいもの」なので、「食事を与えてくれる人」にも猫は愛着を覚えやすくなります。
家族のなかで「猫の食事係」を担当することは、猫と仲よくなる早道かもしれません。
参考/「ねこのきもち」2025年9月号『“人間関係”で考えたら…なるほど! 猫×人 カンケイの上手な築き方』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
UP DATE