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猫は鼻くそがつまると食欲がなくなる!? 猫の目くそ・鼻くその雑学6選

猫にも目くそ・鼻くそが出ますが、じつは、量やつき方などに猫ならではの傾向があり、意外と奥深いのだそうです。

今回は、猫の目くそ・鼻くその“おもしろ雑学”について、獣医師の田草川佳実先生と猫研究科の石原さくらさんに伺いました。

短頭種は目くそ・鼻くその“製造”量が多い

床で寝るヒマラヤン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
涙は目と鼻をつなぐ鼻涙管を通り、鼻へと流れます。

ヒマラヤンやペルシャといった鼻ぺちゃの短頭種は、この管が狭く涙が通りにくいため、目頭に涙がたまり、粘液と混じることで目くその量が多くなる傾向に。また、鼻の形状により、鼻から排出された分泌物が鼻孔周囲にたまりやすいため、鼻くそが多くなる傾向もあります。

そのような理由から、一般的な鼻の形状の猫よりも目くそ・鼻くその“製造量”が多いといえるでしょう(石原さん)

猫の目くそ・鼻くその見た目は似ている

横を向く猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
顔から取り除いた健康な目くそ・鼻くそを並べると、カサカサとした質感で、色も黒~茶色と似ていることに気づきます。

目くそ・鼻くそはどちらも、粘液などに老廃物やホコリなどが混じり乾燥したものなので、成分が近いといえそうです。見た目が似ているのはそのためでしょう。(田草川先生)

気づくと目くそが出ているのは、猫が寝て起きるを繰り返すから

昼寝するキジトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
人と同様に、猫も起きがけに目くそが出やすいもの。人が寝て起きるのは1日1回が一般的ですが、猫は1日に20回以上、寝て起きるを繰り返すことがあります。

目くそが出やすいタイミングが多いぶん、「お手入れしたばかりなのに、また目くそがついている!」ということもあるのでしょう。(石原さん)

猫の鼻くそは穴からはみ出しがち

前を見つめるミケ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の鼻の構造は小さくて浅いため、鼻水などは穴の外に押し出され、鼻の穴付近にたまりがちです。そのまま乾燥して鼻くそとなるため、穴からチラッと鼻くそをはみ出させている猫が多いのでしょう。

なお、猫には外から見えるような長い鼻毛はありませんが、鼻腔粘膜には繊毛といううぶ毛のような細い毛が生えていて、外界の汚れを体内に入れないようにする“異物フィルター”のような働きをしています。(石原さん)

目くそは自分で取れても鼻くそは基本的に放置

顔を洗う茶トラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
顔を洗っているかのように、前足で毛づくろいをしている猫の姿をよく目にします。「目くそを取る」という意識はなくても、ついでに取れていそうです。

かたや、鼻の穴までは前足でケアするのは難しいよう。そのため、鼻くそはふだんの毛づくろいでは取れにくく、基本的に放置されがちでしょう。(田草川先生)

鼻くそがつまると食欲がなくなる

鼻を隠すロシアンブルー
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の嗅覚は人の10万倍以上鋭いとされています。その大切な鼻にトラブルがあると、嗅覚のセンサーを妨害しているような状態になり、感度が落ちます。

猫の食欲は人以上にニオイが大きく影響するため、鼻の穴に鼻くそがつまると、結果食欲まで減退します。そうならないためにも、鼻くそが多く出がちな猫は、飼い主さんによるお手入れが必要です。(田草川先生)
猫の目くそ・鼻くそについて理解を深めて、ふだんのお手入れや病気の予防などに役立ててみてくださいね。
お話を伺った先生:田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)、石原さくらさん(猫研究科 猫写真家 愛玩動物飼養管理士 キャットグルーマー)
参考/「ねこのきもち」2025年10月号『お手入れ、病気、猫ならではの傾向も!? 猫の目くそ・鼻くそ じつは奥深い件。』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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