愛猫のあごにニキビを発見したことはありませんか? あごにできやすいといわれるニキビですが、それはなぜなのでしょうか。今回は、あごニキビができやすい理由と正しい対処法について、獣医師の小林真也先生に教えていただきました。
猫のあごニキビってなに?
猫のあごに黒いポツポツはありませんか? もし、愛猫に黒いポツポツがあったら、それはおそらく「アクネ」通称「あごニキビ」です。医学的には「挫瘡(ざそう)」といわれています。
毛穴に皮脂や角質が詰まり、黒く見えている状態で、性別や年齢、猫種は関係なくどの猫も発症します。
ニキビができやすい場所は?
ニキビはあごのほかにも、唇や口角など口まわりにも発生します。とくにあごは皮脂の分泌量が多く、毛穴が詰まりやすい部位。また、“フードのかす”がつきやすく、舌でも毛づくろいができない場所のため、汚れやすく、ニキビが悪化するリスクが高い場所なのです。
正しいお手入れ方法教えます!
ここからは、あごニキビの正しいお手入れ方法をご紹介します。
STEP1:ぬるま湯で濡らしたコットンやガーゼを当てる
ぬるま湯で濡らしたコットンやガーゼでニキビ周辺をよく温めて、毛穴をしっかりと開かせましょう。毛穴の汚れを落としやすくするためにとても大切な工程になります。
STEP2:口元から下に向かってあごを拭く
口元の上から下に向かって繰り返しあごを拭きましょう。汚れがこびりついていて落ちない場合は、STEP1の工程を再度行い、汚れをふやかしましょう。
STEP3:口元から口角へ向かって拭き取る
あごニキビは口まわりにできることもあるので、口の中にコットンが入らないように注意しながら軽く拭き取っていきましょう。
あごニキビができる理由、できやすい場所を知り、正しい方法でケアしてあげましょう。
お話を伺った先生/小林真也先生(ヒフカフェ動物病院院長)
参考/「ねこのきもち」2023年8月号『その対処法で大丈夫?夏に増えるから知っておきたい正しい「あごにきび」ケア』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。