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猫の多くは「ビビり」だった 「ビビり」な猫さんと暮らしていくコツは

猫は本来、警戒心が強く臆病になりやすい生き物です。だからといって、愛猫が毎日ビクビクしながら過ごしているのを見るのは、飼い主さんとしてつらいものがあります。家の中では、安心して生活してもらいたいですよね。

そこで今回は、猫が臆病な性格になりやすい理由と、“超ビビり猫”と暮らすときに気になるQAを、獣医師の椎木亜都子先生に伺いました。

読者の愛猫の半数近くが“超ビビり”だった?

ノルウェージャンフォレストキャットのうにくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
『ねこのきもち』で2023年4月に実施した「愛猫がビビりかどうか」というアンケートによると、回答いただいた283名のうち44%の飼い主さんが「超ビビり」、30%が「ビビり」、15%が「どちらかというとビビり」という結果に。
89%の飼い主さんが、ビビり度合いに差はあれども「愛猫はビビりだ」と感じているようです。

“超ビビり”の猫にはちゃんと理由がある

ジャパニーズ・ボブテイルのプリンちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は、単独行動をして危険から自分の身を守って生きてきたので、もともと警戒心が強い動物です。そのため、慣れない物事に警戒して逃げたり隠れたりするのは、とても猫らしい行動だといえます。
しかし、飼い主さんとしてはできるだけ愛猫の警戒心をやわらげて、安心して生活をしてほしいもの。愛猫をよく観察し、安心して暮らせるよう配慮してあげる必要があります。

“超ビビり猫”と暮らすときの疑問4つ!

Mix(サバトラ)のみかんちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

年齢を重ねれば、超ビビりの度合いは軽くなる?

「警戒しなくても大丈夫だった」という経験を繰り返せば、徐々にビビりの度合いが軽くなっていく可能性はあります。逆に「やっぱり怖かった」という経験をしてしまうと、ビビりな性格がエスカレートするケースも。愛猫に、日々安心感を与えてあげられるよう心がけましょう。

ビビり過ぎによる身体的な悪影響はある?

もともと心臓が悪い猫は、激しくビビるあまり心臓への負担が増すおそれはあります。そうでない猫も、ビビり続けることによる慢性的なストレスで、突発性膀胱炎や心因性の脱毛症など、ストレス起因の病気を発症するリスクが高くなることも考えられるので、注意が必要です。

超ビビりな性格は持って生まれたもの?

猫の性格は、遺伝によるものと生活環境によるものがほぼ半分ずつであるという説があります。また、遺伝においては父猫の影響が大きいようです。生活面では、外猫生活が長かった猫、生後間もなく親猫から引き離された猫などは、警戒心が強くビビりになりやすい傾向があります。

来客が苦手な愛猫、なれさせることはできる?

頻繁に訪れる人など、特定の人物になれさせることはできる可能性があります。目を合わせたり声をかけたりせず「何も怖いことをしない人」と認識させて、ゆっくりとなれていくのがいいでしょう。
ただ、来客そのものになれさせることは難しいので、無理に対面させるのは避け、来客時にはあらかじめ愛猫を別室に移動させておくなどの配慮を。
猫がビビりなのは、猫本来の気質が強く出ているということなので、別段悪いことではありません。とはいえ、できるだけ愛猫にはビビらずに過ごしてほしいもの。愛猫をよく観察して、生活環境や接し方を工夫してあげましょう。
お話を伺った先生/椎木亜都子先生(獣医師 「ペット問題行動クリニックBLISS」勤務)
参考/「ねこのきもち」2023年9月号『超ビビりでも安心して過ごしてほしいから… スーパー・ナーバス・キャットとの付き合い方』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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