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チャイム音や掃除機「猫が嫌いになりがちな音」には理由があった 飼い主が配慮してあげたいことは

人と同じように、猫も嫌いなことに直面するとストレスを感じます。「嫌い」を「好き」に変えることは難しいですが、愛猫が少しでも安心して過ごせるように、嫌いな気持ちを軽減させてあげる工夫を取り入れるとよいでしょう。

今回は、猫が嫌いになりがちな「音」を取り上げ、その理由や対処法を獣医師の田草川佳実先生に教えていただきました。

猫が嫌いになりがちな音(1)掃除機をかける音

ペルシャのかかおくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
人より聴覚が優れている猫にとって、掃除機をかける音は騒音に聞こえてしまいます。また、掃除機をかける際に、吸い込み口のヘッドが壁や家具に当たる音を「怖い」と感じることもあるようです。

なお、掃除機をかける音ではなく、掃除機の動きが苦手な猫もいます。掃除機をかけるときに、本体があちこち動くのは猫にとって予測不能な動きとなるため、怖いものなのかもしれません。

猫のためにできる対策は?

掃除機を怖がる猫を慣れさせるのは難しいので、掃除機をかけない部屋に移動させるなどして、あらかじめ猫を掃除機から遠ざけてあげましょう。掃除機を持って「大丈夫よ」などと声かけするのは、猫の恐怖心を助長するため注意が必要です。

猫が嫌いになりがちな音(2)チャイムの音

シャルトリューのココちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「チャイムの音が怖い」というよりも、リラックスしているときに突然鳴ることに、ビックリしている可能性があります。チャイム音が鳴ったときに、猫が興奮して走ったり、物陰に逃げ込んだりするのは、驚いているからでしょう。

また、飼い主さんが玄関にバタバタと動く行為も、警戒心の強い猫にとっては怖いこと。なかには、「チャイム音が鳴る→知らない人が家に入ってくる」と覚えている猫もいるかもしれません。

猫のためにできる対策とは?

チャイム音は日常的な音なので、猫に慣れてもらうことが一番の対策といえるでしょう。
音量が調整できる場合は、小さくしてあげるのがおすすめ。そのほか、チャイム音を聞いたら、人はできるだけ静かに動くようにしてあげるのもよいでしょう。

猫が嫌いになりがちな音(3)雷や花火の音

キジトラのジンくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫にとって突然始まる雷や花火。その予測不能で聞きなれない大きな音に、怯えてしまう猫もいるようです。どちらも経験する回数が少ないため、何の音で、どの程度危険なのかがわからず、余計に不安を感じてしまうケースも。

また、飼い主さんが雷を怖がったり、花火に歓声をあげたりする様子は、猫にとって不安の一因になることもあるでしょう。

猫のためにできる対策とは?

天気予報やイベント情報で、あらかじめ時間がわかっている場合は、前もってその音が聞こえにくい場所に猫を誘導してあげましょう。また、飼い主さんがふだんと変わらない態度を見せれば、猫の不安が和らぐ場合もあるので、テレビの音で紛らわせるなど、いつもどおりに過ごしてあげるのもよい方法です。
猫が「嫌い」と感じる理由がわかれば、正しく対処してあげられるかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2024年2月号『猫の日記念Part2 対策するためにも、理由を知ろう! 猫の嫌いなこと10』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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