猫と暮らす
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猫は朝日を浴びると幸せに? 幸せホルモン「セロトニン」を増やす方法とは
“幸せホルモン”とは、一般的にセロトニンやオキシトシン、ドーパミンといった、幸福感や喜びをもたらす神経伝達物質やホルモンのことを指します。人の話題でよく聞く言葉ですが、猫にも当てはめることができるようです。
そこで今回は、“幸せホルモン”と呼ばれるもののなかから「セロトニン」をピックアップし、その特徴や分泌を促す方法(※)などについて、愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺います。
そこで今回は、“幸せホルモン”と呼ばれるもののなかから「セロトニン」をピックアップし、その特徴や分泌を促す方法(※)などについて、愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺います。
※猫の“幸せホルモン”についてはあまり研究が進んでいないのが現状ですが、人の研究からわかっていることをもとに分泌法をご提案します。
“幸せホルモン”のひとつ「セロトニン」とは
セロトニンは心を安定させる神経伝達物質。脳の視床下部(ししょうかぶ)や大脳基底核(だいのうきていかく)などに多く分布し、必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンを材料に生成されます。
やる気を起こしたり、幸せを感じやすくしたり、活動性を高めたりするほか、快感や喜びをもたらすドーパミンと、恐怖や不安をもたらすノルアドレナリンの分泌を抑制し、感情の起伏が激しくならないようバランスを取る役割も担っています。
やる気を起こしたり、幸せを感じやすくしたり、活動性を高めたりするほか、快感や喜びをもたらすドーパミンと、恐怖や不安をもたらすノルアドレナリンの分泌を抑制し、感情の起伏が激しくならないようバランスを取る役割も担っています。
「セロトニン」が不足すると心が不安定になる?
セロトニンが不足すると心が不安定になり、慢性的にストレスや疲労を感じやすくなります。また、イライラしやすくなったり、ソワソワと落ち着かなくなったりすることも。
さらに、やる気が起きなくなったり、活動性が低くなったりするほか、不眠になる、恐怖や不安を感じやすくなる、攻撃的になるといった傾向も見られるでしょう。
さらに、やる気が起きなくなったり、活動性が低くなったりするほか、不眠になる、恐怖や不安を感じやすくなる、攻撃的になるといった傾向も見られるでしょう。
「セロトニン」の分泌を促すために飼い主さんができることとは
では、猫のセロトニン不足を防ぐためには、どのような工夫をすればよいのでしょうか。
気持ちよく日光浴ができる環境をつくる
日光を浴びると、セロトニンの分泌が促進されることがわかっています。窓辺に猫がリラックスして日向ぼっこできる環境を整えてあげましょう。朝日はとくに効果が高いとされているので、朝日の入る窓辺に居場所をつくってあげられるとよいですね。
毎日適度に運動させる
運動をするとセロトニンの分泌が活性化されます。毎日短時間でもよいので猫と遊ぶ時間を設け、運動させてあげましょう。なお、セロトニンの分泌には、リズム感のある動きがとくによいとされています。一緒に遊ぶ際は、テンポよくおもちゃを動かすなどの工夫を取り入れましょう。
栄養バランスのよい食事を与える
セロトニンの材料となるトリプトファンは、猫が食べ物から摂取しなければならない栄養素のひとつで、パッケージに「総合栄養食」と記載されているフードには、必ず含まれています。おやつの与えすぎに注意しながら、栄養バランスのよい「総合栄養食」を主食として与えましょう。
ここでは、人の研究からわかっていることをもとに、猫のセロトニンの分泌を促す方法などについてご紹介しました。毎日の生活のなかに意識的に取り入れて、愛猫の幸福感を高めてあげられるとよいですね。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2024年4月号『増やすためにはどうしたらいい? 猫の毎日をハッピーにする 3つの幸せホルモン』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2024年4月号『増やすためにはどうしたらいい? 猫の毎日をハッピーにする 3つの幸せホルモン』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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