みなさんは、愛猫にどんなフードをあげていますか? フードの好みをはじめ、おやつの量やトッピングの有無など、今のままでよいのか悩むこともありますよね。今回は、猫に与えるフードに関する疑問について、獣医師の瀬戸口公代先生に教えていただきました。
ドライフードだけでもいいの?
Q. 我が家にお迎えしてからずっとドライフードを与えています。このまま続けても大丈夫ですか?
A. 健康状態に問題がなければOK
愛猫が好んで食べていて、健康状態にも問題がないのであればそのままでもかまいせん。ただし、猫の年齢や健康状態に合ったフードを与えるためには、定期的に健康診断を受けて、かかりつけの獣医師と相談することが大切です。
また、水分不足になると猫の体に負担がかかることもあります。水飲み場を多めにつくる、ときどきウェットフードを与えるなども意識してみましょう。
朝の食べ残しを夜に与えてもOK?
Q. 朝に食べ残したものを、そのまま夜に与えてもいいですか?
A. 基本はNG、朝に与える量を見直してみて
時間が経つと雑菌が繁殖してしまうため、朝の食べ残しは捨てて新しいフードをあげましょう。毎朝残してしまうようなときは、朝にあまり食欲がないか、与える量が多いのかもしれません。朝の食事量を減らす代わりに夜を多めにするなど、バランスを調整してみましょう。
おやつは毎日あげてもいい?
Q. 食欲旺盛な愛猫。毎日おやつをあげてもいいですか?
A. 与えすぎなければOK。ただし、フードの量を見直す必要も
与える量には注意が必要ですが、おやつを毎日与えること自体は問題ありません。とはいえ、おつはあくまで楽しみのひとつ。基本はライフステージに合った総合栄養食のフードから、必要な栄養素を摂取させましょう。
あまりにもおやつをほしがる場合は、フードの量を見直したり、ふだん与えているフードをおやつ代わりにしたりするのも手です。
栄養補給にゆでた鶏むね肉を毎食あげても大丈夫?
Q. タンパク質を摂らせるため、フードと一緒にゆでた鶏むね肉をあげています。毎食は与えすぎですか?
A. 総合栄養食を与えているなら基本は不要
猫に必要な栄養素は、総合栄養食だけで摂れるように作られています。そのため、毎食トッピングをすると栄養バランスが崩れるおそれが。タンパク質を多く含む鶏むね肉を消化・分解するため、腎臓や肝臓に余計な負担がかかってしまうこともあります。食欲がないときなど以外は、高頻度のトッピングは控えましょう。
フードの与え方は猫の健康に直結します。愛猫の好みや健康状態に合わせて、適切なものを選んであげてくださいね。
お話を伺った先生/瀬戸口公代先生(獣医師 往診専門ちさ犬猫病院院長)
参考/「ねこのきもち」2024年4月号『与えるもの・量・方法の悩みにアンサー!猫のフード一問一答』
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。