愛猫の笑顔はどんな表情かわかりますか?猫の笑顔は見たことがないと思っていても、猫の「笑顔」は、みなさんが想像しているものと少し違うかもしれません。今回は猫の「笑顔」について、哺乳動物学者の今泉忠明先生に教えていただきました。
猫が笑顔になるときの気持ち
興奮しているとき
「うれしい」や「楽しい」など、ポジティブな気持ちで顔に力が入ると笑顔に。何かに期待して集中しているときなどに見られます。
満足しているとき
興奮しているときの欲求が満たされたときに見られます。興奮時よりも表情に少し落ち着きがあるかもしれません。
リラックスしているとき
心を許した人や環境に対して見せる笑顔です。無表情のときよりも、さらに顔の力が抜けて、緩んだような表情に。
甘えたいとき
子猫が母猫に甘えるような気分のときに見られます。飼い主さんへの親愛があふれたときに見せることが多いです。
笑顔を守るためにしたいこと
猫の笑顔を守るためには、コミュニケーションを取る以外にも、猫の習性に合った安心できる日々を送らせてあげることが大切です。
トイレは毎日清潔に
きれい好きな猫にとって、汚れたトイレはストレスのもとになります。トイレはなるべく「猫の匹数+1」個用意し、排泄後はすぐに掃除するなど清潔な状態を保ちましょう。
大きな音は立てない
静かな環境を好む猫は、大きな音がする場所では落ち着くことができません。掃除機は猫を別室に移動させてからかけたり、テレビの音量は適度にしたりすることを心がけましょう。
笑顔を減らすNGなこと
無理やり抱っこをする
「愛猫と触れ合って笑顔を増やしたい」という思いから、猫を抱っこする人がいますが、猫によっては体を拘束されることが苦手なコも。自分から膝にのってきた場合でも、無理に抱っこをしないようにしましょう。
遊びで興奮させすぎる
遊びで興奮させすぎてしまうと、狩猟本能にスイッチが入り、人をケガさせてしまう可能性もあります。猫の鼻息が荒くなったり、呼吸が速くなったりなどの様子が見られたら一度休憩をして、猫が落ち着くまでそっとしておきましょう。
日々のお世話が猫の「笑顔」に繋がっていることを意識して、生活を改めて見直してみましょう。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者)
参考/「ねこのきもち」2021年9月号『飼い主さんだからできる引き出し方も!いつも見せるあの顔は猫の笑顔でした♡』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。