猫と暮らす
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暗闇で「ぺたんと潰れて拗ねる猫」 普段と異なる行動になった理由を獣医師が解説
今回紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@nishibiheさんの愛猫クロムくん(取材当時9才)。ある日、飼い主さんが帰宅すると、寝静まる家のなかで拗ねた顔をして出迎えてくれたのです。
その様子が、こちら!
このときクロムくんと飼い主さんに、何が起きていたのでしょうか? 飼い主さんに伺ったお話を紹介します。
「この姿勢で迎えられるのは初めて」
飼い主さん:
「疲れてリビングのドアを開けると、写真の体勢でジーッとこちらを見ているクーちゃんがいました(笑)
ドアの前でお座りしながら帰りを待っていることはあるのですが、ぺたんと潰れているのは初めてでした」
同居する家族はすでに寝ていたので、薄暗い部屋にクロムくんの姿だけがボーッと浮かび上がってきたそうです。
拗ねるときは隣の部屋や上の階に移動することが多く、このような状態で拗ねていることは珍しいのだそう。
飼い主さん:
「仕事の繁忙期で、ここ数カ月はあまりクーちゃんをかわいがれていませんでした。いつも帰りが遅くてかわいがってもらえないのに、いつも以上に遅く帰宅したので、とっても拗ねていたのだと思います」
クロムくんからすれば飼い主さんが帰宅して『ようやく、なでてもらえる!』と思ったのに、そのまま携帯のカメラを操作していたので、ますます拗ねてしまったようです(笑)
【獣医師解説】ふだんとは違うぺたんと潰れた体勢で拗ねる猫の心理
――クロムくんは飼い主さんが遅く帰宅したときに、ドアの前でぺたんと潰れて、拗ねた顔をしてお出迎えをしたそうです。このクロムくんの行動から、どのような心理が読み取れますか?
岡本先生:
「飼い主さんをずっと待っていて待ちくたびれてしまった、早く飼い主さんにかまってもらいたいという気持ちなのではないかと思います」
――暑くてお腹を冷やしたいときや、甘えたいときにこの体勢をよくするというクロムくん。飼い主さんによると「拗ねるときは隣の部屋や上の階に移動することが多く、このような状態で拗ねていることは珍しい」とのことですが、クロムくんがいつもと違う拗ね方をしたのには、どのような理由が考えられますか?
岡本先生:
「飼い主さんの仕事がいそがしくて、数カ月充分にコミュニケーションが取れていなかったことと、飲み会でいつもより帰りが遅くなったことで不安な気持ちになって、いつもより甘えたい気持ちが強く出たのかもしれません」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/宮下早希
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年7月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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