春はお花見などのイベントが多く、人もおいしいものを食べる機会が増えますよね。
そんなとき、愛猫がおねだりをしてくることもあるかも。でも、食べてはいけないものだったり、与える量などにも配慮をしなければなりません。
今回は、春の食材やメニューを詰めたお弁当の中から、猫に与えられるものとその調理方法、与えられる量を紹介します!
*このマークがついている食べ物は、尿石症など、泌尿器系の病気にかかったことのある猫には与えないでください。
①いちご
いちごに多く含まれる食物繊維が、腸内環境を整えてくれます。ただし、摂り過ぎると下痢を起こすこともあるので、注意して!
いちごを与えるなら
②ひじき煮(ひじき)
ひじきは食物繊維が豊富ですが、マグネシウムが含まれます。与えるなら、味付け前に柔らかくゆでたものを。
さらに、細かく刻むと猫は飲み込みやすいです。
ひじきを与えるなら
③ワカサギのから揚げ(ワカサギ)
から揚げの調味料には、「オニオンパウダー」など注意が必要な成分が含まれます。調味料が付いていないものを素焼きし、細かい骨を抜いて与えてください。
ワカサギを与えるなら
味付け前に素焼きして、ひとつまみ程度にしましょう。
④ゆでアスバラガス(アスパラガス)
アスパラガスは食物繊維が豊富なため、猫によっては下痢や嘔吐をする場合もあります。
アスパラガスを与えるなら
どうしても欲しがる場合は、細かく刻んでひとつまみだけに。
⑤菜の花のゴマ和え(菜の花)
菜の花をただゆでただけのものであれば問題はありません。味付けなどしたものや、からしなどの調味料で和えたものは刺激が強いので、与えないで!
菜の花を与えるなら
⑥たけのこの土佐煮(*たけのこ)
たけのこには結石のもとになるミネラルが含まれます。泌尿器系の病気を患っている猫には、与えるのはNG!
たけのこを与えるなら
たけのこだけを別ゆでして刻んだものを、小さじ1杯程度にとどめて。
⑦ちらし寿司(さやえんどう/錦糸卵/*れんこん/酢飯)
ちらし寿司を与える際には、中の具材をよく確認しましょう。
さやえんどう
さやえんどうは猫の体に害はないので、小さく刻んで与えるなら◎ ただし、食物繊維が多いため下痢の原因になりうることも。与え過ぎには要注意!
さやえんどうを与えるなら
錦糸卵
火が通っている卵なら通常問題はありませんが、錦糸卵は砂糖や塩などで味付けされているため、与えるならごく少量にしましょう。
錦糸卵を与えるなら
*れんこん
れんこんはミネラルが多く、摂り過ぎると結石になる恐れもあります。
れんこんを与えるなら
もしれんこんを与えるなら、味付け前にほかの材料と別に柔らかくゆでて刻み、ひとつまみ程度に。
酢飯
猫は人のようにお米を噛んで細かくできないので、すりつぶして与えてください。
酢飯を与えるなら
酢飯は糖分が高いため、与えるなら数粒程度に抑えましょう。
⑧三色団子
炭水化物は、もともと猫に必要のない成分。与え過ぎると肥満の原因にもなりかねません。
三色団子を与えるなら
餅を与えるときの注意点
餅を与えるときは、のどに詰まらせないよう与える量を厳密に守り、与えるときも猫から目を離さないようにしてください!
片栗粉を含むわらび餅やもち米でできたお餅は、粘り気が強いので絶対に与えないで!
ここで紹介した春の食材を愛猫に与えるときは、注意点に気をつけて与えるようにしてくださいね。与え過ぎは、要注意です!
★量の目安について
「与えるなら」で記載している分量は、体重4kg前後の標準的な体重の成猫を想定した目安。
与えてよい分量は1日1~2種類まで、1日の適正摂取カロリーの5%以下に抑えるようにしましょう。2種類与える場合は、合わせて5%以下に。
出典/「ねこのきもち」2016年4月号『愛猫のおねだり、どこまで応えて大丈夫?春の食べ物\もしも/与えるならコレくらい!』
(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/Honoka
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。