よりよい治療のために~治療の注意点
薬は指示通り与えて
嫌がるネコちゃんに薬を飲ませるのはなかなか難しいですが、獣医さんで処方された薬は必ず指示通り与えましょう。錠剤を吐き出す、液体を口からこぼしてしまうなどと、うまくできない場合は獣医さんや動物看護師さんに相談してみましょう。
なお、「もう治ったから」と途中で止めてしまうのはNGです。治ったか判断できるのは獣医さんのみ。断薬を検討する前に必ず相談してください。
次の通院も指示通りに行くこと
ネコちゃんが元気になると、通院の必要性を感じなくなりがち。しかし、治療においては獣医さんの指示に従うことが大切です。来院するよう言われていたら、必ず連れていきましょう。
よりよい関係を築くために~通院のルール
時間を守る
動物病院では、なるべくたくさんの動物を平等に診察したいと考えています。予約時間を守るのはもちろんのこと、緊急事態でなければ診察時間中に相談するなど、基本的なルール・マナーを守りましょう。
病気の知識をつける
獣医さんはできるだけ専門用語を避け、分かりやすく病状を説明するよう心がけています。しかし飼い主さんに病気の知識があったほうが、よりスムーズに会話が進むこともありますよね。ネコちゃんのためにも独学しながら、知識を蓄えていきたいですね。
病気でなくても定期的に来院して
特に異常が見当たらなくても、「健康診断を受けさせたい」「ちょっと太ったかも」などの理由でいいので、気軽に受診しましょう。獣医師との何気ない雑談が、病気の発見につながることもあります。
よりよい健康ライフのために~病気の予防法
とにかく触る
ネコちゃんの体を常日頃から触って、しこりがないか、触って嫌がるような部位はないか、チェックしましょう。もし異変に気づいたら、すぐに受診してくださいね。
肥満は万病のもと
愛猫がかわいい顔でおねだりしてくると、ついついおやつを与えたくなりますが、肥満はさまざまな病気の引き金となります。太り気味のネコちゃんは、獣医さんと相談して減量に取り組みましょう。
トイレを清潔に
ネコちゃんは、膀胱炎など泌尿器系の病気にかかりやすい動物です。排泄環境を清潔に保ち、オシッコしやすくすることが病気の予防になります。トイレはこまめに掃除してあげましょう。
薬の飲ませ方や日頃の健康管理など懸念点が生じたら、気軽に獣医師や動物看護師の方に相談してみましょう。相談するだけの受診でも、病気の早期発見につながるかもしれませんよ。
出典/「ねこのきもち」17年4月号『よりよい治療のために』(監修:王子ペットクリニック院長 重本仁先生)
文/chiroko
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。