夏でも「猫カゼ」にかかるの?
寒い季節にかかりやすいイメージのある猫カゼですが、暑さで体力が消耗し免疫力が低下する夏でも注意が必要。症状としては、鼻水やくしゃみ、咳、涙目、目ヤニなどがあげられます。
猫カゼが進行すると、発熱を引きおこしたり口内炎ができたりし、さらに体力を奪われることも。免疫力がない子猫は重症になることがありますので、特に注意しましょう。また、ヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどに感染することで発症するため、同居猫がいる場合は対策を講じる必要があります。
それでは、猫カゼに感染しないためにも、夏バテ対策を確認していきましょう。
対策1:食欲を刺激しよう!
人と同じく、きちんと食事が取れなくなると、より体力がなくなってしまいます。ふだんドライフード派の猫であれば、香りが強いウエットフードに変えてみることで、食欲を刺激することができるでしょう。逆にふだんからウエットフード派の猫なら、フードを人肌に温めてみるのもOK。温めることで、さらに香りが増します。
食欲が落ち切っているときは、飼い主さんの手から直接与えるのもおすすめ!大好きな飼い主さんの手からなら、少しずつでも食べてくれるかもしれません。そのときは、キチンと手を洗ってから与えましょう。
対策2:適切な温度設定を
夏場の温度設定にはとても気を使いますよね。冷えを考えると設定温度を高くしたいですし、熱中症のリスクを考えると低めにしたいところです。1日の中で温度差が激しくならないように心がけるのが基本ですが、日差しが差し込む窓際やエアコンの死角では熱がこもってしまうこともあります。
そこで活躍するのが温湿度計です。愛猫がよく居る場所に置いておけば、常に猫がいる環境の温度と湿度が分かります。愛猫にとってベストな室温をみつけ、エアコンで温度調節しましょう。
対策3:部屋移動を自由に
「猫は快適な場所を探す達人!」といわれているので、部屋を自由に移動できるよう常にドアを開けておくのもいいでしょう。愛猫みずからで、冷え過ぎず暑すぎない場所を自分で探してくれますよ。ドアを開けっ放しにしておくことでエアコンが効きにくなる場合は、温度を低めに設定することを忘れずに!
今回は夏バテによる病気として猫カゼをご紹介しましたが、免疫力が低下することで引き起こされる病気や症状は他にもたくさんあります。愛猫が夏バテにならないよう適切な対策をし、気にかけてあげましょう。
参考・出典/「ねこのきもち」2016年7月号『夏バテが引き起こす病気から愛猫を守ろう』(監修:王子ペットクリニック院長 獣医師 重本仁先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。