猫と暮らす
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これは愛?それとも…。愛すべき「出待ち猫」の生態とは
まるでスター気分? 愛すべき「出待ち猫」
飼い主さんを熱烈歓迎してくれる愛猫は、まるで憧れのスターをテレビ局やコンサート会場で待っているファンのよう。まさに「出待ち猫」です。
そんな出待ち猫、出現するのは玄関だけではありません。飼い主さんがトイレに入れば、扉をカリカリしながら「開けて〜」と催促。お風呂に入れば、スモークガラスの向こうで我慢強く待ち続ける姿にキュンとしますよね。家を出た後も、ふと振り返ると窓辺で見送ってくれていたりと、「どんだけ私が好きなの!?」と、出待ち猫のけなげな姿に癒されます。
いつもはクールなくせに、愛猫が律儀に出待ちをするのはどうしてでしょうか?
愛猫の出待ち、その理由は…?
集団行動をするワンちゃんと違って、猫は基本、単独行動。そのため、誰かと一緒にいたいという気持ちは薄く、飼い主さんに対してもドライです。
でも、飼い主さんが帰ってくる=ごはんを用意してくれる、トイレを掃除してくれる、遊んでくれる…と、うれしいことをいっぱいしてくれることを猫は知っています。そのため、飼い主さんの帰宅を大歓迎するのです。
では、トイレやお風呂で待っているのはどうしてでしょうか? これは、ただの好奇心。トイレやお風呂には飼い主さんだけが入り、自分は入れてもらえない。さらに、中からは水の流れる音がする…というので、猫は「何しているの?」と好奇心がくすぐられ、出待ちをしてしまうのです。
出待ち猫はいつから待ってる? 人を選ぶ?
でも、家族の中でも、猫が出待ちする相手って決まっていませんか? それは、愛猫が「してほしいことをしてくれる人」を選んで、出待ちをしているから。わが家の愛猫も、ごはん係の息子が帰宅する時間が近づくとソワソワし始め、足音や自転車の音がすると玄関へ飛んで行きます。私も含め、ほかの家族の帰宅時は、お昼寝場所からほとんど動かず…です(苦笑)。
猫にとって、願いをかなえてくれる人=大好きな人。出待ちはある意味、愛猫の愛情表現と思うと、玄関で待ってくれる姿がいっそう可愛く思えますね。
参考/「ねこのきもち」2016年8月号『出待ちする猫』(監修/藤井仁美先生(代官山動物病院獣医師、獣医行動診療科認定医、ペット行動カウンセラー。))
撮影/後藤さくら
文/ヤマモト トモミ
※写真は一部、アプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
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