猫を飼う前、猫との理想の生活を思い描いていた飼い主さんも多いのではないでしょうか。しかし、飼い主さんのなかには、いざ一緒に暮らしてみると、「あれ?」となるようなギャップに驚かされた人もいるようです。今回は、ちょっと笑える猫との暮らしのギャップの体験談を、先生のコメントつきでご紹介します。
ここは一体だれの家?
Mさんは、念願だったペット可の物件に引越し、シンプルなインテリアに囲まれた部屋で猫とおしゃれに暮らすことに憧れていたそうです。しかし、実際は「猫タワー」「猫ベッド」「ケージ」「爪とぎ器」「留守番カメラ」など、いつの間にか猫グッズだらけに。まるで、ここは猫の家?といった状態になってしまったのだそうです・・・。
先生からのコメント
猫にとっては快適なお部屋のようですが、猫グッズを省スペース化したいのであれば、高さのあるケージなどを置く方法があります。1つで猫ベッドと猫タワーを兼ねることができますよ。
猫は気ままで単独でも平気だと思っていた
「びっくりするほど寂しがりで、つねについてくる猫をときどき踏みそうになって怖い」というYさん。昼寝もしないでどこまでも追いかけてくる猫を「ストーカーキャット」と呼んでいるのだそうです(笑)
可愛らしい話ですが、自立した関係が築けると思っていただけに、理想と現実のギャップに驚いたことでしょう。
先生からのコメント
猫は反射神経が鋭いので、踏みそうになっても上手によけてくれますよ。飼い主さんが大好きすぎて、母猫のあとをついて歩く子猫のような状態になっているのでしょう。
ひざに乗って昼寝するんじゃないの!?
「祖母の猫がひざに乗って昼寝をしている風景を見て憧れていましたが、うちの猫は抱っこすら嫌がります!」というNさん。Nさんの愛猫は甘えたいときだけ寄ってきて、普段は抱っこさせてくれないのだとか。ちなみに、「ねこのきもち」で他の飼い主さんが猫を抱っこしている姿を見ると少しうらやましくなるのだそうです。
先生からのコメント
「抱っこがでいたらおやつをあげる」などを繰り返し、「抱っこするといいことがある」と学習させると、抱っこが好きになる猫もいます。ただ、甘えたいときに寄ってくるだけでも信頼関係としては充分ですよ!
ここでは、理想と現実のギャップはあったものの、なんだかくすっと笑ってしまう体験談を3つご紹介しました。どの飼い主さんからも理想通りにならなくても、愛猫を大切に思っている気持ちが伝わってきましたね!
みなさんも、猫と生活をしてみて理想とは違ったことなどはありましたか?ぜひ、機会があればお話を聞かせてくださいね♪
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『“想定外”が続出…!猫との暮らし理想と現実』(監修:帝京科学大学助教 動物看護師 小野寺温先生)
イラスト/日暮ろこ子
文/ishikawa_A