1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 【獣医師が解説】キャットフードの栄養・選び方、疑問を解決!

【獣医師が解説】キャットフードの栄養・選び方、疑問を解決!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

愛猫の健康に直結するキャットフードは、どのように選んでいますか?今回は、猫に必要な栄養素やキャットフードの選び方、アンケートでわかった飼い主さんが実際に与えているものや、キャットフードに関する疑問について解説します。

猫の体に必要な栄養素とは

3ヶ月おめでとう
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の健康な体をつくるために欠かせない「食事」。猫の健康によい栄養素を知ることは、愛猫の健康維持に繋がります。まずは、猫の体に必要な栄養素をみてみましょう。

タンパク質

タンパク質は筋肉や皮膚、被毛、血液、内臓、ホルモンなどの猫の体を構成する重要な栄養素で、エネルギー源となります。タンパク質を構成するアミノ酸のうち、体内で合成できないものを「必須アミノ酸」と呼び、これらは食事から摂取しなければなりません。
ほとんどの場合、タンパク質は「肉類」「魚介類」「豆類」などとキャットフードに表記されています。

脂肪

生後4ヶ月くらいまでの子猫にとって、脂肪は最も重要なエネルギー源となります。それは、脂肪が細胞膜などの成分になり、体の働きを調整するホルモンの一部は脂肪から合成されるからです。また、脂溶性のビタミンを体に吸収するためにも脂肪が使われます。原材料表記は「油脂類」など。毛艶をよくする働きもあります。

炭水化物

炭水化物は、自身の持つ消化酵素で消化できる「糖質」と、消化できない「食物繊維」に分けられます。炭水化物は穀物に含まれているため“猫は食べない”と思われがちですが、必要な栄養素のひとつです。糖質をエネルギー源として利用し、食物繊維は満腹感を与えることで体重維持に役立てられます。
原材料表記は「穀類」などで、多くは脳や筋肉のエネルギー源になる栄養素です。

ビタミン

ビタミンは、水に溶ける「水溶性ビタミン」と、脂肪に溶ける「脂溶性ビタミン」に分けられ、体内の代謝をスムーズにするために必要な栄養素です。原材料表記は「ビタミン類」とされることが多く、猫はビタミンC以外のビタミンを少量しか体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。

ミネラル

骨や歯の成分として体をつくる「カルシウム」や、心臓の働きを助ける「マグネシウム」、細胞膜の構成成分である「リン」、細胞のエネルギー代謝や神経の情報伝達などに使われる「ナトリウム」などミネラルの種類は多岐にわたります。
原材料表記は「ミネラル類」など。ミネラルには、体のさまざまな機能を維持する役割があるのでバランスよく摂取することが大切です。

キャットフードの選び方の疑問を解決!

美味しそうなごはん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

主食となるキャットフードを選ぶ際は、「総合栄養食」と表示されているもので、愛猫の年齢に合ったものを選ぶのが大切です。ここでは、キャットフードを選ぶ際の気になる疑問について解説します。

ウエットフードとドライフードどちらがいいの?

ウエットフードとドライフードの大きな違いは「水分の含有量」です。ここで、それぞれの主なメリットをご紹介します。

【ウエットフード】
・素材の味や食感がいかされているので、食欲を刺激できる
・水分含有量が多いので水分を効率的に摂取できる
・ドライフードと比べると低脂肪で低カロリーなものが多い
・柔らかく食べやすいのでシニアにもおすすめ

【ドライフード】
・開封後も保存性が高く安心
・総合栄養食のものが多い
・ウエットフードと比べると経済的
・粒が硬いので、あごが鍛えられ歯石を取る効果などが期待できる

このように、それぞれにさまざまなメリットがあるので、飼い主さんの使いやすさや愛猫の好み・健康状態で選ぶとよいでしょう。

「機能性フード」は問題がない猫にも与えてOK?

「毛玉ケア用」や「デンタルケア用」などの「機能性フード」は、これらの問題がなくても与えることは可能です。毛を吐かない猫も、毛づくろいで毛は体内へ入ります。塊ができる前に排出することが大切なので、食物繊維が含まれている毛玉ケアフードを与えてもよいでしょう。また、デンタルケアフードも、口内ケアとして健康な猫が食べても問題ありません。

実際にどんなキャットフードを与えてる?愛猫の好みアンケート

仲良くごはん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

他の飼い主さんは実際にどんなキャットフードを与えているのか、気になりませんか?そこでここでは、「ねこのきもち」が実施したキャットフードに関する読者アンケート結果をご紹介します。
※アンケート結果/『ねこのきもち』2017年8月号「愛猫はYESorNO?ニャ論調査2017#2フード編」より

与えているのはドライフードのみ?

「YES/73.8%」

7割以上の飼い主さんが、ドライフードのみを与えていると回答しました。ウエットフードのみは2.5%、併用している方は23.7%という結果に。ドライフードは管理がラクで種類が豊富、歯石が付きにくいといったメリットから選ばれているようです。

キャットフードを与えるタイミングを決めている?

「YES/73.8%」

出勤前や人の晩御飯と同じタイミングなど、猫の食事時間を決めているという飼い主さんが多数いました。決めていないという飼い主さんのなかには、「なくなっていたら与える」「気が付いたら与える」といった回答も。
人の生活に合わせると、キャットフードを与えるタイミングは自然に決まってきます。1日に与えるキャットフードの量を管理するためにも、決めておいた方がいいでしょう。

愛猫が好むのは肉味?

「YES/35.0%」

「肉味を好んで食べる」と回答した飼い主さんは3割強。「魚味を好んで食べる」という回答は37.5%、「とくに好みはない・どちらも好む」という回答は27.5%という結果になりました。猫も気分によって、味の好みが変わるのかもしれませんね。

キャットフードに関する悩み獣医師からのアドバイス

ごはんいっぱい
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

小食でキャットフードを残す場合、どうしたらいい?

愛猫がキャットフードを食べてくれないときは、病気や体調が悪い可能性もありますが、検査をしても何も異常がないこともあるでしょう。そんなときは、愛猫の好みに合ったキャットフードを探すのがおすすめです。
ドライフードからウエットフードに変えたり、味の種類を肉から魚へ変更したりするなどいろいろ試してみてください。また、1日分を少量ずつ小分けにして与えたり、少し温めて風味を出してみたりするのも手です。愛猫が喜ぶ食事スタイルを探ってみましょう。

肥満気味や食欲旺盛な猫の場合、どうコントロールすれば?

この場合は、カロリーが低く満足感の得られやすいキャットフードへ変えて、カロリーコントロールをしていきましょう。なかには、糖尿病などの病気が原因で食欲が増していることもあるので、あまりも食欲が旺盛ならかかりつけの獣医師へ相談してください。

近年、キャットフードの種類は増えてきています。主食は「総合栄養食」のなかから選ぶことを基本に、体調や年齢に合ったキャットフードから愛猫の好みを見つけてあげましょう!

参考/「ねこのきもち」2018年5月号『飼い主さんのお悩み&猫のタイプ別たどりついたのはコレ!フードストーリー我が家の場合』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
   「ねこのきもち」2017年8月号『愛猫はYESorNO?ニャ論調査2017#2フード編』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
   「ねこのきもち」2016年12月号『メーカーの中の人に聞きました フードのギモン、すっきり解決』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

猫と暮らす

更新

関連するキーワード 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る