猫と暮らす
UP DATE
気づいてあげたい猫のホンネ 「孤独が平気」なイメージがあるけど…
そこで今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生に「猫は孤独が平気なのかどうか」を聞いてみることに!
猫は孤独でも平気な生き物?
「猫は単独行動を好み、相手と距離を置く傾向にあります。人といつも一緒にいたがり愛情表現が豊かな犬に比べて、マイペースで愛情表現も控えめなため、一匹で過ごしていることが多いのは確かですが、孤独が平気というわけではありません」
どんな猫でも愛情を感じていたいはず!
「ほとんどの猫は、飼い主さんと適度な距離を保ちつつ、愛情を感じながら過ごしたいのではないでしょうか。
よく鳴いたり、体をすり寄せたりと積極的にアピールする甘えん坊に見える猫だけが、孤独が苦手というわけではないでしょうね」
猫が孤独を感じる瞬間
「猫は行動や環境が乱されるのを嫌い、不安になることがあります。日頃から飼い主さんへの依存が強い猫は、飼い主さんが傍にいなくなったときに寂しさを強く感じて、不安になることがあります」
孤独を感じたとき、猫の心身にはどんな影響が?
「不安や寂しさを感じ、ストレスになっていると考えられます。食欲不振、下痢や便秘、膀胱炎などの症状が出てくることもあります。
飼い主さんへの依存が強い猫は、飼い主さんの留守中などに不安になると大きな声で鳴き続けたり、トイレ以外で粗相する、過度の毛づくろいをするなどの問題行動をとるようになることがあります」
愛猫の「愛情アピール」に気づいたら……
「猫の控えめな愛情表現はわかりにくいこともありますが、できるだけ気づいてあげましょう。
たとえば、離れた物にスリスリする、高所や離れた場所で鳴く、飼い主さんと目が合うと小さい声で鳴く、目を細めてうっとり顔で飼い主さんを見るなども、飼い主さんに愛情を伝えたいときにする行動です」
「猫の愛情表現に気づいたら、飼い主さんも愛情を伝えてください。優しくなでたり、名前を呼んであげましょう。
遊びが好きなコなら、おもちゃなどで遊びに誘ってあげましょう。1回5分程度でも喜びます。また、愛情表現として少量のおやつやフードを与えてもいいでしょうね。
猫が飼い主さんから離れてくつろいでいたり、ひとり遊びをしているときは、必要以上にかまわずにそっと見守ってあげてください。
そして、猫がアピールしても飼い主さんがかまえないときや、留守番中などでも待っていられるように、安心して過ごせる場所を作ってあげましょう」
「猫は孤独が平気だから」と思い込み、愛猫のアピールを見落とさないように心がけたいものです。
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/二宮ねこむ
UP DATE