ゴロゴロ甘えてきたり、突然プイッと離れていったり、リラックスした様子で寝始めたり……。猫は気まぐれなイメージが強いですが、これは4つの気分スイッチを何度も切り替えることで、気持ちや行動がコロコロと変化するためです。今回は、猫が「飼い猫気分」になっているときに見られる行動について、哺乳動物学者の今泉忠明先生に教えていただきました。
現代の猫には4つの気分スイッチがある
現代の飼い猫は、子猫、野生猫、親猫、飼い猫の4つの気分をもっており、それらをまるでスイッチON!するかのように、瞬時に切り替えて生活しています。そして、それらを1日に何度もコロコロ替えます。
猫がこのようなことができるのは、野性時代の名残。外の世界では、ひとつの気分に縛られていると1匹では生きていけないため、瞬時に切り替えられるようになったと考えられます。
人との暮らしのなかで「飼い猫スイッチ」が新たに出現
野性時代の猫は自分で狩りをし、身を守って生きていましたが、人と暮らすようになり、人にかわいがられることで食べ物や安全を得るようになりました。
それに伴い新たに出現したのが、フードをおねだりしたり、安心しきったポーズで寝たりと、人との暮らしに順応した警戒心ゼロな行動や様子が見られる「飼い猫スイッチ」です。
そこでここからは、飼い猫気分になっているときに見られる猫の行動についてご紹介します。
飼い猫気分になっているときの行動1:返事をするように鳴く
愛猫の名前を呼ぶと、返事をするように鳴くことがありませんか? じつは、猫同士では鳴いて返事をするということがありません。飼い主さんに返事をするのは、いいことが起こると期待しているからでしょう。
飼い猫気分になっているときの行動2:フードやおやつを取り出す音に駆け寄ってくる
フードやおやつを取り出すと、愛猫が自分から寄ってくることがありますよね。大好きなフードやおやつがもらえるときの音を学習し、いち早く駆け寄ってくるのは、人と暮らす猫ならではの行動です。
飼い猫気分になっているときの行動3:おなかを上に向けて寝る
おなかを上に向けて寝る愛猫の姿を見たことがある飼い主さんも多いでしょう。守られた環境で暮らしている飼い猫は、命を脅かされるようなことはそう起こらないことを知っているので、警戒心が薄れて油断したポーズをよくとります。
そのほか、「大きな音がしても動じない」「人が通る場所でリラックスしている」なども、飼い猫気分になっているときに見られる行動です。
猫の気分が切り替わる仕組みや、どんな気分のときにどんな行動変化が見られるのかを知っておくと、愛猫の気持ちがより理解しやすくなりますよ。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2023年12月号『“気まぐれ”に見える理由はこれでした!コロコロ替わるよ 猫のココロスイッチ』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。