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愛猫のタイプ・環境を考えて、防災対策をカスタムしませんか?

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予測不可能な大災害。日頃から「もしも」に備えることが大切です。
しかし、何をすべきかは、飼い主さんと猫の環境や状況によって、さまざまです。
一般的な知識はあくまで防災の基本。飼い主さんや猫のライフスタイルによって、「わが家には何が必要か」と具体的に考え、より実用的な備えを“カスタム”できるといいでしょう。

はじめに… 室内の安全対策を見直して

室内で暮らす猫が被災する場所は、ほぼ間違いなく「家」です。
万が一家に愛猫しかいなくても、以下のような、愛猫が自分で身を守れる環境づくりをすることで、災害時の被害を抑え、猫の生存率を高めることができるでしょう。

キャリーケースとケージを家の避難場所として日頃から解放しておくと、いざというといも反射的に、猫が逃げ込んでくれる可能性があります

愛猫が誰もいない家で数日過ごす可能性を考えて、水だけでも飲める環境づくりを。ふだんから複数箇所に水を置いて、どれかがこぼれても飲める状態にしておきましょう

基本的な避難アイテムって?

避難時、猫のために持ち出せるものの量には限度があります。猫の避難アイテムの〝選抜メンバー〞を決めるときのポイントは、「代用できるかどうか」。ないと困るもの、逆にいろいろ使えて便利なものを中心に揃え、リュックなどにまとめて入れておいて。玄関先や、枕元など、すぐ持ち出せる場所に置いておくといいでしょう。

最低限準備しておきたい、1匹分の厳選アイテムが、コチラ。

●洗濯ネット・キャリーケース
洗濯ネットは、避難場所で猫に巡回診療を受けさせる際などにも便利。猫が見えるように、目の粗いネットが○。キャリーケースはタイプもいろいろあるので、状況を踏まえて選べるといいですね。

●猫との写真
猫とはぐれてしまったときなどに、捜す手掛かりになります。また、飼い主さんと一緒に写っていることで、保護された猫を引き取る際に、その猫が自分の猫だと証明することもできます。

●食事用品(ドライ・ウエットフード、軟水、器)
最低でも1週間分のフードと水、そして器を用意して。持ち運びやすさを考慮して、ウエットフードは缶よりパウチタイプ、器は割れない素材がおすすめです。

●便利な道具(ペン、粘着テープ、カッター、袋)
アイテムを補強したり、持ち物に猫や自分の名前を書いたりなど、何かとあると便利なのがこの4点。これらがあれば、避難先でも意外と入手できる段ボールで、いろいろなアイテムの代替品を作れることも。

「複数飼い」ならこうカスタムして

猫飼いさんの半数が複数飼いといわれている昨今。連れ出す猫の数も、必要な避難アイテムの量も増えるため、少しでも効率よく、〝時短〞で運び出せるような備えが大切になってきます。また、これからさらに猫を飼うことを検討している方は、今より匹数が増えても災害時に対応できるかなどを考えて迎えたいですね。
さらに複数飼いの場合はとくに、キャリーケースに重しを入れるなどして、重量を含めた避難訓練ができると○。より具体的な必要策が見えてくるでしょう。

そしてそんな複数飼いさんにおすすめなアイテムが、コチラ。

●キャリーケースがリュック型なら、手が空く&負担を分散できる
背負うタイプなら、両手が自由になります。手で持つより負担も分散されるので、より多くの荷物を持つことが可能になります。

●台車があれば、猫も荷物も一気に持ち出せる
避難時、道路に問題がない場合、台車で猫も荷物もひとまとめにすれば、一人でも運びやすくなります。最近では女性にも扱いやすい、軽量タイプのものも。

「繊細な猫」がいるならこうカスタムして

性格や体調に問題を抱えている猫は、そうでない猫以上に、些細なことでも心身に負担がかかりやすい傾向に。災害時は、その後の避難生活も含めて長期的な〝異常事態〞が続きます。

その負担をできるだけ軽減するためにも用意したい、カスタムアイテムがコチラ。

●ハードタイプのキャリーケースがあれば、日頃から居場所として慣らせる
避難所での生活は、繊細な猫にはとくにストレスになります。しかし、しっかりした素材のキャリーケースなら、ふだんから居場所として使えるぶん、そういった慣れない場所での生活による不安も軽減できるでしょう。

●タオルは、保温や防音など、用途がたくさん!
キャリーケースを包んで外の音をさえぎったり、猫ベッドにして保温ができたりするタオルは、繊細な猫がいる場合は必ず持っていたいアイテムです。

●ペースト状のおやつなら、食欲不振でも食べてくれることも
猫が体調を崩して食が落ちても、嗜好性の高いおやつなら、口にすることも。ペースト状であれば、栄養と一緒に水分も補えます。

●医療アイテムを持っていれば、かかりつけでない獣医師にも、既往歴などを伝えられる
持病の有無にかかわらず、猫が繊細なら、検査の結果数値表を持ち出すといいでしょう。診察時、平常時の数値と比較できることで、異変を発見&対処しやすくなることが。持病がある猫なら、もちろん薬や療法食も忘れずに。万が一避難アイテムを持ち出せなかったときのためにも、検査結果のほか、薬のパッケージの写真を携帯電話で撮っておくとより安心ですね。

「避難場所」も状況に応じて選びましょう

災害時は、まずはとにかく危ない場所(家)から猫を連れ出し、安全な場所へ移動します(同行避難)。そして自宅の被害の度合いなどによっては、しばらく避難所で生活を送ることになります。

なりうる避難場所は、おもに次の3つ。しかし「猫と一緒」「猫とは別で」など、さまざまなケースが考えらえます。

●自宅
倒壊具合や地盤などの状態が住むのに危険はないと判断できる場合は、自宅で猫と一緒に過ごすことも。ライフラインが断たれている場合は、物資を得る際に避難所などに通うことになります。

●車・テント
公園などの、安全で広い場所に拠点を置いて暮らす場合も。避難所よりプライバシーが守られる一方、車でもテントでも、狭いスペースで過ごすことになるので、猫にも人にも負担がかかりやすいです。

●避難所
家の近くの公共施設が避難所になることが多いです。猫と一緒に避難できる場合でも、自分の生活場所で一緒に過ごせる、ペット専用の離れたスペースに猫を置かなければいけないなど、避難所によってさまざまです。

そのほかにも、動物病院や愛護団体、または親戚などに猫を預けるという手段が。また、自分は避難所で過ごし、猫は家で過ごさせるなどの掛け合わせもあり得ます。



ただし猫を連れての場合、必ずしも避難所に入れるとは限りません。今から自分の地域の体制を確認したり、避難所以外で暮らす場合のことも考えて備えておくことが大切です。

出典/「ねこのきもち」2018年9月号「愛猫を救うのはカスタム防災です」
文/Monika

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